ADR手数料は1株当たり$0.01、配当に占める割合は0.8%です。今まで配当を受け取ったADRでは、HSBCやRDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル(B株)は$0ですが、AZN(アストラゼネカ)は$0.02でした。AZNの場合、ADR手数料が配当に占める割合は2.1%と高いです。
(過去記事:ADR手数料)
DEOは4月と10月の年2回配当ですが、配当額は10月のほうが多いです。配当は米ドル建てだと減配になっている年もありますが、The DRiP Investing Resource Centerによると、ポンド建てでは28年連続増配のようです。 配当利回りは2.66%で、ポンド建ての増配率は年率6~7%程度です。
最近の配当性向は60%前後で増配余力はまだまだありそうです。
粗利益率は60%程度、営業キャッシュフローマージンは20%程度と高いです。ROICの過去10年の平均値は17%、ROEは34%でした。
英国株の連続増配銘柄は、保有銘柄ではDEOの他にBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が17年連続、気になっている銘柄では英携帯通信大手VOD(ボーダフォン)が22年年連続、英送電大手NGG(ナショナル・グリッド)が25年連続増配だそうです。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」によると、電気通信、公益セクターは1957年~2003年のリターンが低めだったので現在は全く保有していませんが、高配当なので少しだけ買いたいと思っています。
電気通信ではVODが配当利回り5.91%に対して、米国株のT(AT&T)は4.86%、VZ(ベライゾン・コミュニケーションズ)は4.73%です。税引き前でもVODのほうが配当利回りは高いですが、米国株は現地で10%の源泉税が徴収されるので、税引き後の配当利回りの差はさらに大きくなります。
公益セクターでもNGGは4.70%に対して、米国株のNEE(ネクステラ・エナジー)は3.0%、DUK(デューク・エナジー)は4.12%で、やはり税引き前でも税引き後でも英国株のNGGのほうが高利回りです。
現地で徴収される源泉税は外国税額控除で還付を受けることができますが、収入が低いと一部しか還付されませんし、譲渡損失と損益通算してマイナスになる場合は全く還付されません。特に電気通信や公益セクターは高い配当が魅力だと思うので、低収入の私にとっては英国株のほうを選びたくなります。
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