私が今までに受け取った銘柄の現地源泉税とADR手数料については過去に記事にしています。
(過去記事:外国株の現地源泉徴収税率)
(過去記事:ADR手数料)
ADR手数料は実際に配当を受け取るまで分からないと思っていたのですが、コメント欄で過去の履歴を調べる方法を教えていただいたので記事にまとめてみました。
ADRのDepositary Bankを調べる
まず、ADRのDepositary Bankを調べます。調べ方は色々あるかと思いますが、ここでは例としてドイチェバンクのサイト(Deutsche Bank - Depositary Receipts)を使います。Searchのボックスにティッカーか社名を入力すると候補が出てくるので調べたい銘柄を選択します。
下表は私の保有銘柄のDepositary Bankです。
シティバンク(CITI)、ドイチェバンク(DB)、JPモルガン(JPM)、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY)の四行だけでした。
Depositary BankのサイトでADR手数料を調べる
Depositary Bankがドイチェバンクの場合
①のドイチェバンクのサイトでDividend History Chartをクリックすると、過去のADR手数料(Fee rate)を見ることができます。Depositary Bankがシティバンクの場合
シティバンクのDividend Announcements - Depositary Receipt Servicesにアクセスし、 「Ticker Symbol」のボックスに調べたいADRのティッカーを入力します。※BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)は何故かヒットしなかったので、上部の「Name Start」から「B」を選んで検索しました。
ドイチェバンクのときと同じく、過去のADR手数料(Fee rate)を見ることができます。
Depositary BankがJPモルガンの場合
JPモルガンのadr.comにアクセスし、DR Searchのボックスにティッカーか社名を入力すると候補が出てくるので調べたい銘柄を選択します。PDFをクリックします。
ADR手数料(Dividend Fee)を見ることができます。
Depositary Bankがバンク・オブ・ニューヨーク・メロンの場合
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのBNY Mellon Depositary Receiptsにアクセスし、Site Searchボックスにティッカーか社名を入力すると候補が出てくるので調べたい銘柄を選択します。「DISTRIBUTIONS/DSF」を選択後、PDFをクリックします。
ADR手数料(Dividend Fee)を見ることができます。
保有銘柄のADR手数料
この方法で保有銘柄(売却済・検討中の銘柄含む)のADR手数料を調べてみました。AZNのように年2回配当で配当金額が異なる場合は2行に分けています。※NTR(ニュートリエン)はPOT(ポタッシュ・コープ・オブ・サスカチュワン)とAGU(アグリウム)が合併してできたばかりの新しい会社だからか、検索しても出てきませんでした。
だいたいADR手数料率(ADR手数料÷直近の配当額)は1%前後のものが多いですが、ゼロ(HSBC、NVS、RDS.B、TSM)や、2%超(AZN、BUD、HDB、MBT、NVO、VOD)など、銘柄によってかなり差があります。
特にBUDは約6%もの手数料を徴収されてしまうので、実際に受け取れる配当はかなり目減りしてしまいます。ADR手数料は現地源泉税と違って外国税額控除で取り戻すこともできないので、ADR銘柄を買うときは事前に調べてみたほうがいいかもしれないなと思いました。
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