バケツ戦略を再考


昔はよくPortfolio VisualizerとかでFIREシミュレーションをやっていたのですが、今回はバケツ戦略みたいな少し複雑なのもやってみたいなと思ってGPT-5.5でやってみました。

条件はこんな感じです。バケツ戦略だけじゃなくて、無分配vs配当、あとは証券担保ローンで生活費を借り続けるというのも入れてみました。

このシミュレーションは、初期純資産に対して設定した生活費率を掛けた金額を1年目の生活費とし、その後は設定インフレ率で毎年生活費を増やしていくモデルです。

株式リターンは、名目期待リターンと年率ボラティリティを使ったランダムな対数正規リターンで計算します。税金は、株式売却時に含み益部分だけに課税する簡易モデルです。損益通算、NISA、外国税額控除、為替、手数料、突発支出などは反映しません。

4つのモデルは以下です。

・無分配100%株式
 ・全資産を株式で保有し、生活費は毎年株式を売却して賄う。
 ・株式を売り切って生活費を払えなくなったら破綻。

・配当型100%株式
 ・総リターンの一部を配当として受け取るモデル。
 ・配当には課税され、不足分は株式売却、余剰分は再投資。
 ・高配当株特有の低成長・減配・セクター偏りは反映しない。

・短期+中期バケツ
 ・初期生活費の数年分を短期・中期バケツに分け、残りを株式で運用。
 ・生活費は短期バケツ、中期バケツ、株式売却の順に使う。
 ・株式がプラスリターンの年だけ、翌年生活費を基準にバケツを補充。

・証券担保ローン
 ・株式を売らず、生活費を証券担保ローンで借りる。
 ・この戦略だけ月次計算。
 ・ローン金利は年率2.5%、担保掛目は50%。
 ・担保充足率100%割れ、つまりローン残高が株式時価の50%を超えたら、ローン継続不能として破綻扱い。


色々条件を変えて弄れるようになっています。
FIRE取り崩し:無分配・配当型・バケツ・証券担保ローン戦略モンテカルロ

FIRE取り崩し:無分配・配当型・バケツ・証券担保ローン戦略モンテカルロ

入力値を変えて、20年後・30年後・40年後などの破綻確率と破綻込み中央値を比較します。 計算は外部通信なしで、ブラウザ内だけで実行します。

株式リターンは、無分配・配当型・バケツ戦略では年次ステップ、証券担保ローン戦略では月次ステップの幾何ブラウン運動です。 乱数パスは、シミュレーション実行ボタンを押すたびに自動更新されます。 期待リターンは名目の期待単純リターン、ボラティリティは年率、リターン分布は対数正規です。 売却税は、売却時点の評価額に占める含み益部分に対して課税します。 入力欄の評価益率は「含み益 ÷ 元本」です。株式簿価は売却時に売却比率で按分減少し、株価下落時に時価へ切り下げません。損失の税務上の控除・損益通算は無視しています。

入力

未実行
モデルの仕様

このツールは教育・比較目的の簡易シミュレーションです。投資助言・税務助言ではありません。 実際の税制、手数料、NISA、損益通算、配当課税、為替、リバランスコスト、商品固有リスクは厳密には反映していません。 結果は入力された仮定に基づく確率モデルであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

無分配100%株式は、生活費を毎年初めに株式売却で賄い、その後に株式リターンを反映します。 配当型100%株式は、総リターンのうち指定した配当利回り分を毎年配当として受け取り、配当落ち後の株式評価額から不足分を売却し、余剰分は再投資します。 破綻込み中央値グラフは、各表示年数の期末時点の純資産中央値を表示します。破綻済みパスは0として含め、証券担保ローン戦略では株式評価額からローン残高を差し引いた純資産を使います。 バケツ戦略は、初期生活費の指定年数分を短期バケツと中期バケツに置き、残りを無分配株式にします。 初期バケツ分は最初から現金・債券として保有している前提で、初期バケツ作成時の株式売却税は反映しません。 生活費は短期バケツ、中期バケツ、株式売却の順に支払います。 株式リターンがプラスの年だけ、翌年生活費を基準に、短期バケツを優先して補充し、その後に中期バケツを補充します。

短期バケツと中期バケツは、それぞれ別の金利を使います。金利収入には入力した税率を単純に適用します。 証券担保ローン戦略は、無分配100%株式を保有したまま株式を売却せず、毎月の生活費を証券担保ローンで借り入れる前提です。 ローン利息は月次換算して毎月ローン残高に資本化します。 税控除、任意返済、追加担保、実際の通知・期限の利益喪失・担保売却手続き、証券会社・銘柄ごとの担保掛目の差異は反映していません。 野村Webローン型の簡易モデルとして、株式の担保評価額を株式評価額の50%とし、担保充足率を担保評価額 ÷ ローン残高で計算します。 同戦略の破綻は、担保充足率が100%を下回った状態として判定します。 これは株式評価額 × 50% ÷ ローン残高 < 100%、すなわちローン残高がその時点の株式評価額の50%を超えた状態に相当します。 破綻は、対象年までに生活費を賄えなくなった、または担保充足率100%割れに達した状態です。 税は日本の実務を厳密に再現したものではなく、比較用の単純モデルです。

配当型は「同じ総リターンの一部が配当として強制的に課税される」ことを見るための単純モデルです。 実在する高配当株・配当ETFのセクター偏り、減配リスク、増配率、価格形成、配当月の違いは反映していません。


とりあえずインフレ率2%、株式期待リターン9%、ボラティリティ20%、短期バケツ金利1%、中期バケツ金利2%、証券担保ローン金利2.5%、配当利回り3%、あとはFIRE時点の株式の評価益率200%に設定したときの破綻確率はこうなりました。
※コードの中身は理解してないので誤りがあるかもしれません。


有配は無配と比べると不利ですが、含み益が大きい状態だと差は誤差レベルです。
※FIRE時点だと普通はそれなりに含み益が大きくなっていると思うので評価益率200%にしていますが、資産形成スピードは無配のほうが早くなると思うのでこれは無配に有利な条件ではあると思います。

バケツ戦略は低リスク低リターンになるため取り崩しが小さく、期間が短いと有利ですが、リターンが低いぶん取り崩し2.5%を超えてくると不利になってきています。取り崩し1.5%で20年だとほぼ確実に破綻しないですが、

生活費を全部証券担保ローンで賄うbuy borrow die戦略は条件に関わらず厳しそうです。1.5%くらいでも割と破綻確率ありますね…

純資産の中央値は以下のようになりました。



取り崩し2.5%までは一応buy borrow die戦略は強いですが、3.0%では破産しています。

まあ現実のbuy borrow die戦略はこのシミュレーションみたいに資産額が減りだしているようなタイミングでさらに追加借入してレバレッジを高めるような常軌を逸した行動をとることはなくて、含み益たっぷりの上手くいっている状況でやるものだと思いますが…

buy borrow die戦略は危険すぎるのでやらないとして(元から借り続けるのはやるつもりはなかったですが)、バケツ戦略もオーソドックスなのは低リスク資産持ちすぎに思えるのでせいぜい短期バケツ1年分くらい、よく言われる生活防衛資金持っておきましょうくらいの範囲で十分かなと思いました。






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