古典的自由主義やオーストリア学派の貨幣論では、政府による恣意的や通貨増発、通貨価値の希薄化に対抗する概念として、健全な貨幣(sound money)という表現が使われてきました。
私はこの概念をビットコインで知りましたが、日本がインフレに突入する前から日本円はほぼ持たずに給与は即座に投資に回すフルインベストメントを長らく続けており、2021年以降は野村Webローンで日本円をネットでマイナスにし続けています。住宅ローンを借りている人に比べるとレバレッジは非常に低いですが。
私の資産形成は自分のなかでは(低い給与所得の割には)うまくいっていると思うのですが、これは株式のバリュエーション拡大、ビットコイン、低金利でのレバレッジの恩恵によるところが大きく、資産形成の初期に既に健全な貨幣が普及しきっている世界だったとしたらまあ間違いなくFIREなんかまだまだ遠い先だったんじゃないかなと思っています。
なので今までは不健全な貨幣で良かったということになるのですが、逆に今後FIREするにおいては資産価格は歴史的にみて高い水準にある一方で利確してキャッシュにするのはインフレ懸念があるので抵抗があるという状況なので、無職こそ健全な貨幣があればいいのにと最近は特に思っています。
ビットコインが普及してボラティリティが低下した世界とか、あるいは金本位制時代とかだったらキャッシュが希薄化されないので全財産キャッシュでもよくて、そうしたら株式主体で4%ルールだとか安全な取り崩しとかは考えなくても必要な金額は自明なので悩みがないんですよね。
現状では政府の影響を受けず希薄化されないのはゴールドやビットコインだけですが、ゴールドですらボラティリティが大きすぎるので、死ぬまでX年分の地金を持っているので安心みたいなのは相当バッファを積まないと厳しくて株式と大して変わらない気がします。
個人的には不健全な貨幣から多大な恩恵を受けており、かつ最近のAI関連の莫大なCAPEX等も明らかにそうなので健全な貨幣の世界が良かったとはあまり思っていないのですが、ただ無職的観点では健全な貨幣のほうが考えることが少なくて良いなあというだけの話でした。
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