アフリカ株ETFとフロンティア株ETF


現在、ポートフォリオの新興国株比率を高めるためにVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)やDGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)に投資しています。

最初はアメリカ・イギリスの高配当株ばかりを買っていましたが、ジェレミー・シーゲルも国際分散投資を推奨していますし、特に今は新興国株が割安に思えるので買い増ししています。

世界株式ETFのVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の新興国株比率は2017年12月31日時点で9.6%なので、10%程度は新興国株に配分してもいいかなと考えています。

今回は新興国株よりもさらに未成熟なフロンティア株ETFのFM(iシェアーズ MSCIフロンティア100 ETF)とアフリカ株ETFのAFK(ヴァンエック ベクトル アフリカ ETF)とについて調べてみました。

VWOと比べると、純資産額は小さくて経費率もかなり高めです。組入銘柄数も少ないです。


経費率PER配当利回り純資産額
($10億)
銘柄数
FM
iシェアーズ MSCIフロンティア100 ETF
0.79%14.021.90%0.76114
AFK
ヴァンエック ベクトル アフリカ ETF
0.79%25.711.89%0.0885
VWO
バンガード・FTSE・エマージング・
マーケッツETF
0.14%16.242.17%70.743869



国別構成比率


FMAFKVWO
アルゼンチン21.8%南アフリカ32.7%中国32.6%
クウェート16.8%モロッコ11.4%台湾14.4%
ベトナム15.5%イギリス10.5%インド11.8%
モロッコ7.1%ケニア7.1%南アフリカ7.9%
バングラデシュ6.0%エジプト6.2%ブラジル7.7%
ケニア5.8%ナイジェリア6.1%タイ3.8%
ルーマニア5.1%ガーナ5.1%ロシア3.6%
ナイジェリア5.0%カナダ5.0%メキシコ3.3%
オマーン3.2%アラブ首長国連邦3.9%マレーシア3.3%
バーレーン2.7%ザンビア2.9%インドネシア2.4%
カザフスタン2.7%オランダ2.8%フィリピン1.5%
ヨルダン1.7%モナコ2.7%ポーランド1.4%
ルクセンブルグ1.5%スイス1.5%チリ1.4%
モーリシャス1.2%シンガポール1.0%トルコ1.2%
その他2.8%インド0.8%アラブ首長国連邦0.8%


アメリカ0.3%カタール0.6%


その他0.2%コロンビア0.5%




ギリシャ0.4%




ハンガリー0.4%




ペルー0.3%




チェコ0.2%




エジプト0.2%




パキスタン0.2%

FMもAFKも、VWOにはない国が並んでいます。アルゼンチンは新興国株なのかと思っていましたが、フロンティア株に入っているんですね。

AFKには先進国が上位に混じっていますが、これはイギリス、カナダ等の取引所に上場しているアフリカ関連株のことを指しているようです。

AFKは南アフリカだけで1/3近くを占めていますが、私はEZA(iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF)を今後買っていくつもりなので、FMのほうが重複がなくて良さそうです。


セクター

 
どれも金融セクター比率がトップですが、特にFMは48.32%もあります。

FMとAFKはエネルギー・素材セクター比率がもっと高いのかと思っていましたが、案外小さいですね。ディフェンシブな生活必需品・電気通信セクターの比率はVWOよりも高いです。

トータルリターンとボラティリティ

一番新しいFMの設定日(2012年9月12日)以来の年率トータルリターンはFM(+10.2%)>VWO(+6.4%)>AFK(0.0%)、ボラティリティはFM(13.0%)<AFK(17.8%)<VWO(17.9%)でした。

期間は短いですが、FMが圧倒的に高パフォーマンスですね。

AFKの設定日(2008年7月10日)以来でVWOと比べてみると、以下のようになります。
リーマンショック時の下落率は似たようなものですが、AFKはその後の回復が鈍いです。

FMは設定日が2012年ですが、「わたしのインデックス」によると、MSCI フロンティア・マーケット・インデックスの過去10年の年率トータルリターン(米ドルベース)は-1%になっていました。過去10年ではFMもAFKもあまり変わらなさそうです。

過去10年のリターンは良くないですし、経費率も高いですが、将来への期待を込めてポートフォリオの2~3%程度買ってみても面白いかなと思いました。もしかしたら化けるかもしれませんし。


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