(過去記事:セクターと成長性の罠)
長期ではヘルスケアと生活必需品セクターが高リターンでしたが、最近ではどうだったのかが気になったので調べてみました。
※比較にはSPDR(ステート・ストリート)のセクターETFを使いましたが、SPDRには電気通信セクターがなく、テクノロジーに含まれているようです。不動産(XLRE)は組成されて間もないETFなので除外しました。データ元はモーニングスターです。
まずは過去5年の比較です。
最高はヘルスケア、最低はエネルギーでした。原油安でエネルギーセクターが低リターンがだったのは分かりますが、生活必需品もS&P500以下です。公益も低いのでディフェンシブ高配当は弱かったようです。
次は過去10年です。
最高は一般消費財、最低は金融でした。リーマンショックで金融セクターの株価はいまだ10年前の水準を回復していませんが、配当込みでやっと僅かにプラスになったようです。
最後に15年です。
最高は一般消費財、最低は金融で、この2セクター以外はほぼ横並びでした。一般消費財は高パフォーマンスだったAMZN(アマゾン)を多く(現時点で14%です)含んでいるからか、過去10年でも1位、過去5年で2位の好成績を収めています。
超長期では今後もヘルスケアや生活必需品セクターが高リターンなのかもしれませんが、5~15年くらいの期間ではやっぱり分かりません。個人的には暴落に強いはずの生活必需品セクターが一番魅力的に思えるのですが、運用期間が短い場合はS&P500を選ぶのが良さそうです。
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