(過去記事:リーマンショック時のNYダウ構成銘柄の下落率)
今回はリーマンショック時の米国債ETFについてです。ディフェンシブ銘柄よりも米国債はより安全だと思いますが、金融危機時には急激な円高になるので、円換算ではどうなるのか、日本人投資家が暴落ヘッジとして投資するのに適切なのかを考えてみました。
今回調べたのは下表のETFです。
デュレーション | 経費率 | 純資産額 ($10億) | 配当利回り | |
SHV(iシェアーズ 米国短期国債 ETF) | 0.4年 | 0.15% | 4.8 | 0.45% |
SHY(iシェアーズ 米国国債 1-3年 ETF) | 1.9年 | 0.15% | 11.0 | 0.75% |
IEF(iシェアーズ 米国国債 7-10年 ETF) | 7.5年 | 0.15% | 7.6 | 1.76% |
TLT(シェアーズ 米国国債 20年超 ETF) | 17.4年 | 0.15% | 6.8 | 2.51% |
EDV(バンガード 超長期米国債ETF) | 24.5年 | 0.07% | 0.5 | 2.98% |
2008年1月~2010年12月のチャートです。
大規模緩和により金利が下がり、2008年12月にはETFも急上昇していますが、上昇率はデュレーションが長い順(EDV、TLT、IEF、SHY、SHV)になっています。
次に円換算した各ETFの株価推移を見てみます。
最後に円換算したSPY(SPDR S&P 500 ETF)とTLT、EDVの比較です。
S&P500が急落する時期にTLTとEDVは上昇しています。EDVは値動きが激しく、2010年12月時点ではS&P500に追い抜かれていますが…
リーマンショック時に株式100%運用だと資産が半分以下になっていたので、暴落時の精神衛生を保つためにはTLTやEDVをポートフォリオに組み込むのも良いかもしれません。マーケットタイミングをうまく見計らうのは私には無理ですが、暴落時には段階的にTLTやEDVを売却して、割安になった株式の購入に充てると良いかなと思います。
超長期債ETFは金利の影響を受けやすいため、低金利の今は避けたほうが良さそうな気がしますが、今後、金利が上がってきたら暴落ヘッジのためにTLTやEDVの購入を検討してみようと思います。
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こんにちは。ロナルドリードさん
返信削除実験的に米国債買いました。
SBIの既発債のところで、3年、5年のゼロクーポン債を各最小単位×2です。
ETFだと分配金に10%現地課税がかかります(´・_・`)
利回り上昇時には、また買うつもりです。
フィリップグレアムさん、こんにちは。
削除ゼロクーポン債は盲点でした!
たしかに10%分を考えるとETFよりもお得ですね。
今は残存期間3年と5年のものだけですが、もっと長期のものも取り扱いがあるんでしょうか。
時々チェックするようにします。
ロナルドリードさんこんにちは。
返信削除米国債のラインアップ一番豊富なのは、SMBC日興証券です。
短中長期、クーポン有無、各組合わせありです。
為替スプレッドが、50銭で割高なんでスルーしてます。
コスパ考えるとSBIですかね〜。
ここ1ヶ月見てますけど、他の米国債出てきてないですね。
あと、売るときにそれなりにスプレッド取られます。
よほどのことがない限り売る気がない感じになりそうです。
これは、少額で試して初めてわかりました。
3年債を中心に買い増しを検討中です。
最初は、最小単位でいった方がいいですよ!
ETFの良いところは、コストが最初から明確な事です。
既発債そのものは、見えないコストがあります。
優良企業(CSCO、IBM、とかetc)の10-Kみてると、
短期債購入、満期による収入で米国債買ってますよ。
C/F計算書と注記を見るとわかります。
あと、買う前に1冊くらい本を読んでも損はないと思います。
「証券会社が売りたがらない米国債を買え!」
この本、S&P500と株の分析は問題ありですが米国債に関する文章はなかなかです。
図書館読みで完了しました。
フィリップグレアムさん、こんにちは。
削除ETFの売買手数料+10%現地課税か、生債券のスプレッドか・・・悩ましいですね。
満期まで保有するなら生債券かなと思いますが、途中で売却するならやっぱりETFのほうが良い気もします。
低金利のうちは米国債よりも円預金を積み増そうかなと思っているので、米国債を買う前に一度読んでみます。
最近時EDV買うのはなかなか良いかなと思うのですが、また記事にしてください!
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除米国債は普段からあまり調べていないので書けることはあまりないのですが、気が向いたら書いてみます!