労働人口が増加していく新興国への投資

私のポートフォリオの主力は米国高配当株で、新興国株はほとんど保有していません。

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)は保有していますが、VTの新興国比率は9%なので、私のポートフォリオ全体に占める新興国株の割合は0.9%程度です。少し低すぎるようにも感じるので、今後はもう少し新興国株の割合を高めようかなと考えています。
(参考:Vanguard - Total World Stock ETF (VT))

ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」では、株式ポートフォリオの50%は世界株式インデックスファンド(米国株30%、非米国株20%)で運用することを推奨しています。VTのうち、新興国比率は9%なので、シーゲル教授の推奨ポートフォリオでは、9%×50%=4.5%程度は新興国株に投資することになると思います。
(過去記事:ジェレミー・シーゲル教授の推奨ポートフォリオ

新興国株に低コストで投資するにはVWO(バンガード ・FTSE ・エマージング・マーケッツ ETF)がありますが、VWOのうち44%は労働人口減少が予想されている中国・台湾株が占めています。労働人口が増えていくと予想されている国に絞って投資する「iTrust 新興国株式」という投資信託がありますが、経費率は年率1.167%程度と高いです。
(SBI証券:「あなたはまだ本当の新興国投資を知らない!?新発想の新興国ファンド、新登場!」)

それでも労働人口増加国への投資というのは良さそうな気がするので、今回は「iTrust 新興国株式」の組み入れ国のETFについて調べてみました。

まずは各国のETFの経費率、PER、配当利回りの比較です。 EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)はスマートベータETFですが、他に比較できるものがなかったので代用しました。


経費率PER配当利回り
EPI
ウィズダムツリー インド株収益ファンド
0.84%17.960.79%
EZA
iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF
0.64%19.791.67%
EWZ
iシェアーズ MSCI ブラジル・キャプ ETF
0.63%17.831.75%
EWW
iシェアーズ MSCI メキシコ・キャプト ETF
0.48%20.381.38%
EWM
iシェアーズ MSCI マレーシア ETF
0.48%16.715.04%
EIDO
iシェアーズ MSCI インドネシア ETF
0.62%19.261.31%
EPHE
iシェアーズ MSCI フィリピン ETF
0.62%19.520.57%
TUR
iシェアーズ MSCI トルコ ETF
0.64%9.612.45%
SPY
SPDR S&P 500 ETF
0.09%24.111.90%
PERが最も低いのはトルコ、配当利回りが最も高いのはマレーシアです。 マレーシア株は現地源泉税が0%だそうです。
(楽天証券:よくある質問 アセアン株式の配当金に税金はかかりますか?

次に株式益利回り(PERの逆数)と10年国債利回りを比較してみます。益利回りと10年国債利回りの差は大きいほど割安です。


益利回り10年国債利回り
EPI
ウィズダムツリー インド株収益ファンド
5.57%6.51%-0.95%
EZA
iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF
5.05%8.54%-3.48%
EWZ
iシェアーズ MSCI ブラジル・キャプ ETF
5.61%10.13%-4.52%
EWW
iシェアーズ MSCI メキシコ・キャプト ETF
4.91%6.82%-1.91%
EWM
iシェアーズ MSCI マレーシア ETF
5.98%3.99%2.00%
EIDO
iシェアーズ MSCI インドネシア ETF
5.19%6.90%-1.71%
EPHE
iシェアーズ MSCI フィリピン ETF
5.12%4.99%0.13%
TUR
iシェアーズ MSCI トルコ ETF
10.41%10.49%-0.08%
SPY
SPDR S&P 500 ETF
4.15%2.20%1.95%

益利回りが10年国債利回りを上回っているのはマレーシアとフィリピンのみです。これだけを見るとブラジルと南アフリカはかなり割高に思えますね。

個別ETFのセクターを見てみます。

EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)
EZA(iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF)
EWZ(iシェアーズ MSCI ブラジル・キャプ ETF)
EWW(iシェアーズ MSCI メキシコ・キャプト ETF)
EWM(iシェアーズ MSCI マレーシア ETF)

EIDO(iシェアーズ MSCI インドネシア ETF)
EPHE (iシェアーズ MSCI フィリピン ETF)
TUR(iシェアーズ MSCI トルコ ETF)
どの国も金融セクター比率がトップです。特にフィリピン、トルコは40%を超えているので金融危機時のダメージは大きそうです。また、S&P500の上位10社の比率は20%程度ですが、これらの新興国株ETFは40~60%と高いです。


EWM(iシェアーズ MSCI マレーシア ETF)が魅力的?
私は配当金生活が目標なので、この中だと配当利回りの高いEWM(iシェアーズ MSCI マレーシア ETF)に惹かれました。10年国債利回りに対して益利回りが高く、配当利回り5%、現地源泉税が0%というのは魅力的です。

ただし、安定した配当はあまり期待できなさそうです。
過去10年の株価リターンはS&P500の+67.7%、VWO(新興国全体)の+0.57%に対して、EWM(マレーシア)は-26.0%と大きく下回っています。

マレーシア経済は2014年以降、コモディティ価格の下落や中国経済鈍化、資本逃避、国内政治スキャンダル等で混乱していましたが、最近は安定化の兆しが見えているそうです。
Market Hack:ドル安で新興国の人気が復活 いま最も忘れられているマーケットとは?

また、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」によると、1900年~2003年までの世界の株式の平均実質リターンは1位スウェーデン、2位オーストラリア、3位南アフリカ、4位アメリカ、5位カナダでした。現状はやや割高に思えますが、EZA(iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF)も気になります。

SBI証券はNISA口座での海外ETF買付は手数料無料なので、とりあえずEWMとEZAを1株だけ買ってみて、後で買い増しするか考えようと思います。


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