DFE(ウィズダムツリー 欧州小型株配当ファンド)


以前、DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)についての記事を書きました。

DGSは新興国の配当を支払う小型株に投資できるETFで、経費率は0.63%と高めですが、VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF) よりも低ボラティリティかつ高リターンでした。
(過去記事:DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)

今回はその欧州版のDFE(ウィズダムツリー 欧州小型株配当ファンド)について調べてみました。

VGK(バンガード・FTSE・ヨーロッパ ETF)に比べると、 DFEは経費率が高いですが、低PER・高配当利回りです。

経費率PER配当利回り純資産額
($10億)
銘柄数
DFE
ウィズダムツリー 欧州小型株配当ファンド
0.58%18.332.82%1.15996
VGK
バンガード・FTSE・ヨーロッパ ETF
0.10%23.572.57%18.21229

国別構成比率

DFEVGK
イギリス25.2%イギリス28.5%
スウェーデン12.1%フランス15.1%
イタリア11.8%ドイツ15.1%
ドイツ10.2%スイス12.5%
ノルウェー7.4%オランダ5.3%
オランダ5.5%スペイン5.1%
フィンランド5.0%スウェーデン4.9%
スイス4.4%イタリア4.4%
フランス4.1%デンマーク2.8%
ポルトガル3.7%ベルギー2.0%
スペイン3.0%フィンランド1.7%
デンマーク2.3%ノルウェー1.3%
ベルギー2.2%オーストリア0.6%
アイルランド1.7%アイルランド0.4%
オーストリア1.0%ポルトガル0.3%
イギリスが1/4以上を占めているのはどちらも同じですが、2位以下が結構違いますね。

ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」に載っている国別の長期(1900年~2003年)実質リターンをみると、欧州ではスウェーデン>イギリス>オランダ>デンマーク>アイルランド>スイス>スペイン>フランス>ドイツ>イタリア>ベルギーの順に高リターンでした。

DFEは高リターンのスウェーデン比率が12.1%と高いのは嬉しいですが、低リターンのイタリアのウェイトが11.8%もあるのが気になります。

セクター


DFEは資本財・一般消費財セクターが大きく、ヘルスケア・生活必需品セクターが小さいです。

トータルリターン比較


DFEの設定日(2006年6月16日)以来のトータルリターンはDFEが年率7.1%、VGKが年率4.3%、ボラティリティはDFEが23.1%、VGKが25.7%、最大ドローダウンはDFEが-69.6%、VGKが-63.7%でした。

DFEのほうが高リターンですが、リーマンショック時の下落率はかなり大きいです。新興国ETFのVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)でも-67.7%なので、新興国株並み以上に暴落するのは覚悟しておいたほうが良さそうですね。

他に欧州ETFでは、北欧4カ国に投資できるGXF(Global X FTSE Nordic 30 ETF)やEWD(iシェアーズ・MSCI・スウェーデン・キャップト・ETF)が気になりますが、残念ながら日本の証券会社では取り扱いがないようです。 ETFの取扱数をもっと増やしてもらえると有難いのですが…


よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメント