(過去記事:米国株(S&P500)のイールドスプレッド推移)
対象国はVEA(バンガード・ FTSE 先進国市場(除く米国) ETF)の構成比率上位10国の日本、英国、カナダ、フランス、ドイツ、スイス、オーストラリア、韓国、香港、オランダです。
イールドスプレッドは「10年国債利回り-益利回り(PERの逆数)」で計算しています。
PERはわたしのインデックス「世界各国のPER・PBR・時価総額」、10年国債利回りはInvesting.comのデータを使いました。PERのデータは2009年9月以降なので期間は約9年間です。
日本
日本は2010年4月までEPSがマイナスだったので、グラフは2010年5月以降になっています。イールドスプレッド最小(割安)は-7.52%、最大(割高)は-2.01%、平均値は-5.12%です。現在(2018年3月時点)は-6.28%なので平均値よりもやや割安です。
英国
イールドスプレッド最小(割安)は-8.53%、最大(割高)は-0.11%、平均値は-4.05%です。現在(2018年3月時点)は-6.65%なので平均値よりも割安です。
カナダ
イールドスプレッド最小(割安)は-5.87%、最大(割高)は-0.81%、平均値は-3.21%です。現在(2018年3月時点)は-5.26%なので平均値よりも割安です。
フランス
イールドスプレッド最小(割安)は-9.03%、最大(割高)は-1.87%、平均値は-5.01%です。現在(2018年3月時点)は-6.53%なので平均値よりもやや割安です。
ドイツ
イールドスプレッド最小(割安)は-9.35%、最大(割高)は-0.56%、平均値は-5.62%です。現在(2018年3月時点)は-8.05%なので平均値よりも割安です。
スイス
イールドスプレッド最小(割安)は-9.95%、最大(割高)は-0.15%、平均値は-5.19%です。現在(2018年3月時点)は-4.38%なので平均値よりもやや割高です。
オーストラリア
イールドスプレッド最小(割安)は-5.16%、最大(割高)は2.26%、平均値は-1.94%です。オーストラリアは先進国のなかでは高金利なので、イールドスプレッドをみると割高な時期が多いですね。
現在(2018年3月時点)は-3.67%なので平均値よりもやや割安です。
韓国
イールドスプレッド最小(割安)は-11.03%、最大(割高)は0.25%、平均値は-5.55%です。現在(2018年3月時点)は-8.25%なので平均値よりも割安です。
香港
イールドスプレッド最小(割安)は-10.45%、最大(割高)は-1.65%、平均値は-6.10%です。現在(2018年3月時点)は-5.50%なので平均値よりもやや割高です。
オランダ
イールドスプレッド最小(割安)は-8.67%、最大(割高)は0.32%、平均値は-4.10%です。現在(2018年3月時点)は-6.66%なので平均値よりも割安です。
先進国各国の比較
先進国各国のイールドスプレッドを下表にまとめてみました。平均値が小さい順に並べています。現在(2018年3月時点)の米国のイールドスプレッドが-1.85%なので、先進国は全体的に割安に感じますね。イールドスプレッドの平均値が最も小さいのは香港(-6.10%)、最も大きいのはオーストラリア(-1.94%)です。国によってかなり差があります。
現在のイールドスプレッドから過去平均のイールドスプレッドからを引いた数値をみると、 最も小さいのは韓国(-2.70%)、最も大きいのはスイス(0.81%)です。
先進国株のなかでは韓国はかなり割安に思えますね。韓国に投資するETFとしてはEWY(iシェアーズ MSCI 韓国ETF)がありますが、北朝鮮情勢を考えると買うのは少し気が引けます。テクノロジーセクターが4割近くを占めているのも気になりますし…
次回は新興国株を調べてみます。
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