(過去記事:ロシア株暴落、ERUSを買い増し)
現在、ロシア株はポートフォリオの5.5%を占めていますが、世界で最も割安な国だと思うので最大10%程度まで買い増しを続けようかなと考えています。
基本的にはERUSを買うつもりですが、高配当のMBT(モバイル・テレシステムズ)が前々から気になっているので今回は調べてみました。
MBTはロシア最大の携帯電話会社で、ロシア、ウクライナ、アルメニア、ベラルーシ、トルクメニスタン等で1億人以上の加入者を抱えています。
業績
過去10年の成長率をみると、ロシアルーブル建ての売上高は年率10.0%、EPSは年率5.53%で伸びています。ただし、同期間のロシアルーブルは米ドルに対して年率8.6%程度下落しているので、ドル建てだと売上高は横ばい、EPSは年率3.5%程度のマイナス成長です。配当額はルーブル建てでもあまり安定していません。配当性向100%超の年もありますが、基本的には純利益、フリーキャッシュフローの範囲内です。
過去5年平均の粗利益率は66.1%、営業キャッシュフローマージンは35.3%、ROICは15.5%、ROEは36.7%です。
米英の電気通信株と比較してもかなりの高収益企業に思えます。
(データはすべて過去5年の単純平均です。)
※MBT:モバイル・テレシステムズ、 T:AT&T、 VZ:ベライゾン・コミュニケーションズ、 VOD:ボーダフォン
ドル換算の配当
※Dividend policyに記載されているロシアルーブル建て配当額に、ロシアルーブル/米ドルのレートをかけて計算しています。ロシアルーブル建ての配当は2006年→2017年で年率11.8%成長していますが、米ドル建てだと年率4.3%です。
株価
電気通信株といえばディフェンシブなイメージがありますが、MBTの株価変動は激しいです。リーマンショックでは80%程度暴落しています。
モーニングスターによると、現在のPERは10.3(過去5年平均は12.5)、配当利回りは9.1%(過去5年平均は9.7%)です。ただし、ロシア株の現地源泉税率は15%だそうなので、税引き後の配当利回りは6.2%程度です。
配当は不安定ですが、少しだけ買ってみようかなと思います。
よろしければ応援クリックお願いします
コメント