例えばMSFT(マイクロソフト)の場合は以下のようになっています。
Local Currency LT(現地通貨の長期格付け)、Local Currency ST(現地通貨の短期格付け)、Foreign Currency LT(外国通貨の長期格付け)、Foreign Currency ST(外国通貨の短期格付け)の4種類のレーティングがありますが、とりあえず今回はLocal Currency LT(現地通貨の長期格付け)を使いました。
S&P Globalの長期格付けのカテゴリーと定義は以下の通りです。
Outlook(アウトルック)は長期格付けの中期的(通常6カ月から2年間)の方向性についてのS&Pの見解で、ポジティブ(格付け引き上げの可能性)、ネガティブ(引き下げの可能性)、安定的(格付け変更の可能性が低い)、方向性不確定(いずれの可能性もある)、N.M(アルトルックが存在しない)の5種類があるみたいです。
CreditWatch(クレジット・ウォッチ)は「予期せぬイベントや予想トレンドからの乖離が発生したと S&P が判断し、かつ格付け変更の要否を判断するには追加的な情報が必要と考える場合に、格付けはクレジット・ウォッチに指定される可能性がある」そうです。
(参考PDF:クレジット・ウォッチとアウトルックの使用規準(S&P Global) )
保有銘柄のS&P信用格付け(2018年4月22日時点)
保有銘柄のなかで最上位はJNJ(ジョンソン&ジョンソン)とMSFTでAAA、最下位はHDB(HDFC銀行)とMOS(モザイク)でBBB-です。ギリギリ投資適格級です。
未保有ですが購入候補のMBT(モバイル・テレシステムズ)はBBで、「Watch Neg」になっています。BBから投機的ですが、さらに引き下げられる可能性があるようです。
S&P Global(参考PDF:スタンダード&プアーズの格付けの定義を理解する)によると、「BBB-」の1年間のデフォルト率の平均値は0.28%ですが、「BB」では0.89%、「BB-」では1.53%まで上がります。
「AAA」と「AA+」がゼロ、「AA」が0.02%、「AA-」が0.03%、「A+」が0.05%、「A」が0.06%、「A-」が0.08%、「BBB+」が0.16%、「BBB」が0.28%です。
計算がこれで正しいのかは分かりませんが、1年間のデフォルト率が0.02%(格付けAA)だとすると、50年間のデフォルト率は1-(1-0.0002)^50=1%になります。
同じ計算をすると、BBB+では50年間のデフォルト率が7.7%、BBBとBBB-では13.1%、BB+では28.9%、BBでは36.1%、BB-では53.7%です。
個人的な感覚としてもBBB、BBB-がそれなりに安心して保有できる下限かなと思いました。
BBで見通しがネガティブのMBT(モバイル・テレシステムズ)は長期保有対象としては少し危なそうです。と言いつつも低PERかつ高配当利回りが魅力なので少し買うかもしれませんが。
今後、投資する銘柄を決める上では信用格付けをチェックするようにしたいと思います。
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