今回は先進国と新興国のセクター別PERを調べてみました。
セクター別のウェイト(2018年8月末)
まず、先進国(MSCI World)と新興国(MSCI Emerging)のセクター別のウェイトは以下のようになっています。
| 先進国
MSCI World | 新興国
MSCI Emerging |
情報技術 | 19.31% | 27.64% |
金融 | 16.55% | 22.98% |
ヘルスケア | 12.74% | 3.14% |
一般消費財 | 12.66% | 9.27% |
資本財 | 11.21% | 5.17% |
生活必需品 | 8.06% | 6.54% |
エネルギー | 6.39% | 7.65% |
素材 | 4.66% | 7.81% |
不動産 | 2.94% | 3.00% |
公益 | 2.91% | 2.43% |
電気通信 | 2.57% | 4.37% |
全体 | 100.00% | 100.00% |
セクター別 PER比較(2018年8月末)
次に2018年8月末のセクター別PERを見てます。
※一番下の「3セクター除く」は金融、エネルギー、素材の3セクターを除いて計算し直したPERです。
| PER |
先進国
MSCI World | 新興国
MSCI Emerging |
情報技術 | 25.37 | 15.02 |
金融 | 13.91 | 9.94 |
ヘルスケア | 25.02 | 38.52 |
一般消費財 | 19.29 | 23.05 |
資本財 | 18.75 | 13.55 |
生活必需品 | 20.37 | 25.34 |
エネルギー | 25.05 | 11.43 |
素材 | 16.12 | 13.18 |
不動産 | 18.84 | 9.80 |
公益 | 21.10 | 13.65 |
電気通信 | 16.16 | 19.30 |
全体 | 19.45 | 13.80 |
3セクター
除く※ | 21.46 | 16.76 |
グラフ化すると以下のようになります。
ヘルスケア、一般消費財、生活必需品、電気通信セクター以外は新興国のほうが割安です。特に先進国との差が大きいのはエネルギー、情報技術、不動産セクターで、10前後の差があります。
また、3セクター(金融、エネルギー、素材)を除いた場合はやや差が縮まりましたが、新興国のほうが割安です。
セクター別 予想PER比較(2018年8月末)
今度は2018年8月末のセクター別予想PERを見てます。
※一番下の「3セクター除く」は金融、エネルギー、素材の3セクターを除いて計算し直したPERです。
| 予想PER |
先進国
MSCI World | 新興国
MSCI Emerging |
情報技術 | 19.39 | 13.17 |
金融 | 11.49 | 8.48 |
ヘルスケア | 16.77 | 28.04 |
一般消費財 | 17.06 | 15.33 |
資本財 | 16.00 | 11.31 |
生活必需品 | 17.99 | 22.34 |
エネルギー | 14.42 | 8.31 |
素材 | 13.43 | 10.52 |
不動産 | 23.61 | 7.40 |
公益 | 16.24 | 10.82 |
電気通信 | 11.48 | 14.76 |
全体 | 15.58 | 11.29 |
3セクター
除く※ | 17.35 | 13.71 |
グラフ化すると以下のようになります。
ヘルスケア、生活必需品、電気通信セクター以外は新興国のほうが割安です。特に先進国との差が大きいのは不動産、情報技術、エネルギーセクターです。
先ほどと同じく、3セクター(金融、エネルギー、素材)を除いた場合はやや差が縮まりましたが、新興国のほうが割安です。
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