Non-GAAPベース、恒常為替レート(constant currency rates)の 売上は+3.5%、EPSは+11.8%、調整後の営業利益率は40bps増の42.6%、英ポンド建ての配当は+4.0%の203.0pとなりました。
(GAAPベースのEPSは-85.6%となっていますが、これは前年度の利益がRAI(レイノルズ・アメリカン)買収と米国税制改革の影響で一時的に大きくなっていたためです。)
また、デレバレッジも順調に進んでいるようで、Debt/EBITDA倍率も2017年の5.3倍から2018年は4.0倍(恒常為替ベースでは3.6倍)に下がっています。
出典:British American Tobacco |
出荷本数を見てみると、種類別では紙巻タバコが-4.1%、THP(加熱式タバコ)が+217%、地域別ではUSが-5.3%、APME(アジア太平洋および中東)が+0.7%、AMSSA(アメリカおよびサラハ以南アフリカ)が-5.4%、ENA(ヨーロッパおよび北アフリカ)が-5.3%、全体では-3.5%でした。
売上高はUSが+1.5%、APME(アジア太平洋および中東)が+5.7%、AMSSA(アメリカおよびサラハ以南アフリカ)が+5.6%、ENA(ヨーロッパおよび北アフリカ)が+3.5%、全体では+3.5%でした。
営業利益はUSが+5.8%、APME(アジア太平洋および中東)が+1.2%、AMSSA(アメリカおよびサラハ以南アフリカ)が+6.5%、ENA(ヨーロッパおよび北アフリカ)が+0.8%、全体では+4.0%でした。
出典:British American Tobacco |
普通に良い決算だったんじゃないかと思いますが、このところの株価が好調だったためか、決算を受けて株価は-1.37%と下落しました。
(年初来ではS&P500+11.5%、EWU(iシェアーズMSCI英国ETF)+11.0%に対して、BTIは+15.3%とアウトパフォームしています。酷すぎた昨年の反動なのかもしれませんが・・・)
ちなみに2005-2018年では調整後EPS成長率が年率11%、DPS成長率が年率12%でした。Non-GAAPベースのEPSを用いると配当性向は64.3%なので、PM(フィリップ・モリス・インターナショナル)やMO(アルトリア・グループ)に比べると増配余地は大きそうに思えますが、FDAのメンソールタバコ規制がどうなるか分からないので何とも言えないですね。
出典:British American Tobacco |
BTIはナンピン買いを繰り返した結果、ポートフォリオの約11%を占める主力銘柄になっているので、今後の動向を注意深く見守っていきたいと思います。
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