何よりも「働きたくない」のが最優先


私は快楽を得たい欲求よりも、苦痛を避けたい欲求のほうが何倍も強いです。

行動経済学によると、人は損失回避的なので利益よりも損失のほうをより強く感じるそうです。なので苦痛を避けたい欲求のほうが強いというのは誰でも同じなのかもしれませんが、私は特にその傾向が強いです。

私にとって労働は耐え難い苦痛なので、労働を避けることができるなら、ほとんどの快楽は喜んで放棄します。間違っても遊ぶために働くという発想にはなりません。1万円稼ぐよりは、1万円節約するほうが良いです。この考え方は縮小均衡に陥りがちだと思うので、たくさん稼いで、たくさん消費して楽しんで生きている人には畏敬の念を抱いています。

「1億円もらえる代わりに一生〇〇できなくなるボタンがあったら押す?」みたいな問いかけをよく見かけますが、私だったら大抵は迷いなく押すと思います。

たとえば一生言葉を発することができなくなるとかだったら余裕で押します。私はコミュ障で極力人と関わりたくない性格なので、お金さえあれば別に喋れなくなっても平気です。数少ない友人や家族とはコミュニケーションをとりたいですが、テキストメッセージや筆談で代替できるので問題ありません。生き埋めになったりして声を出さないと助からない緊急時には諦めて死にます。早逝してもたぶん後悔はしないでしょう。

一生自宅から出れなくなるとか、ゲームができなくなるとか、音楽が聴けなくなるとか、漫画が読めなくなるとか、映画やドラマが観れなくなるとか、味覚や嗅覚がなくなるとか、それくらいでも普通に押します。人生の楽しみの一部が永久に失われることになりますが、それよりも労働から即時解放されることによって得られる効用のほうが十分に大きいです。

少し前にコカ・コーラが「1年間スマホを触らない代わりに賞金1,000万円」というキャンペーンをやっていましたが、あれもやりたいなと思っていました。1,000万円程度ではまだリタイアできませんが、あれはPCは触ってOKという条件だったので仕事にも支障ありませんし、資産管理も問題なくできるので何の躊躇もありません。そんなボタンがあったら速攻で連打します。

「1億円もらえる代わりに一生インターネットが使えなくなる」でも迷いはしますが、これもたぶん押しますね。そして俗世から離れ、紙の本を読み、瞑想三昧の生活を送ります。これは資産管理の心配がなければ、私にとってかなり幸福度の高い人生になりそうです。

現実にはそんなボタンを押すチャンスがないのでこんな妄想をしても何の意味もないのですが、この記事で何を言いたいのかというと、私はとにかく「働きたくない」のが最優先ということです。

当ブログでは「2030年までに税引き後年間配当100万円」をアーリーリタイア目標としています。
(ただし、これはインフレ率0%とした場合なので、仮にこの間のインフレ率が年率2%だったとしたら「2030年までに税引き後年間配当約120万円」が目標になります。)

年間100万円だと日本では最低レベルの生活水準になりますが、私にとって労働からの解放は何よりも最優先すべき悲願です。資産をもっと増やして余裕をもったリタイアを目指すよりは、不自由でもギリギリで無職になりたいです。とにかく働きたくないです。


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コメント

  1. 似た投資環境・タイミングなので、陰で応援しています

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    1. 応援ありがとうございます。
      お互い頑張っていきましょう。

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  2. 私も労働が大嫌いですが、嫌々続けております。
    アーリーリタイアへの意気込みが大きく伝わってきました。
    陰ながら恐縮ですが、応援しております。

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    1. コメントありがとうございます。
      実は日本人は先進国のなかでも会社が嫌いな人が多いそうですし、なかには私たちと同様に耐え難い苦痛を感じながら労働している人もたくさんいるんじゃないかと思うのですが、大っぴらには「労働が大嫌いで、早く無職になりたい」とは言いにくい雰囲気に思えます。
      こういう形でブログに書いてみたり、またコメントをいただいたりすると、より一層アーリーリタイア意欲が高まるような気がします。

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  3. 私は老人ですが、管理人さんと性格というのか何というのか、似た面があるような気がしてきました。
    組織だった中で立場や空気を読んで動くのがとても疲れますが、
    例えば漫画家の自伝にあるように、孤独に耐える時期があって、そして大きく業績を発表するタイプでもないです。
    その点、管理人さんは人が集まるブログを運営されているし、自分で学ぶべき事を見つけて
    英語でもネットでも駆使してスキルを向上されているので、優秀な人だと思いますけどね。

    以前、学歴の事を書かれていて、私は昭和の人間なので社会環境が違うのは勘弁して頂くとして、私自身は学歴が全く役立っていません。
    反面教師として書きますが、私は公立中学にある事情で居れなくなったので、
    基本的には全寮制の新設高校に情実で進みました。
    中学で受験勉強をしていなかったので高校入試では合格点を取れなかったためですが、
    ある事情からその高校に進学しました。
    小学校、中学校での環境からちょっと自閉症的な性格傾向になっていたので
    詰将棋とかそういう一人ぼっちでできる事に向かいがちだったのですが、
    極端に校則が厳しい高校で、囲碁将棋なども出来なかったので
    単純に詰将棋集みたいな感覚で暇つぶしに問題集を解くのに熱中していました。
    将来何になるといった志望も現実も何にも知りませんでしたが、
    新設高校なので、担任が偏差値表を取り出して、交通費、宿泊費などは出すから
    大学のこことこことを受けてこいと言われて、全部合格して、東大文1に進学しましたが、
    実はどういう仕事をするのに向いた進路なのか知りませんでした。
    (現在は変わっていますが)当時は官僚的な組織に半自動的に就職して、
    就職先では大体2、3年おきに別の部署に配転されて、
    要するに、ピラミッド型の組織で上下左右の人間関係をそつなくこなせる人材かを
    審査されていたと思います。
    これが私には大変苦痛でした。
    もともと極端に人見知りする一方では、高校の数学とか、大学の法学とか、
    そういうルールの中で閉じたシステムに没入するのが楽なたちなので、
    単に仕事であれば慣れれば失敗しないようにこなせて行けますが、
    慣れた頃にまた、全然違う仕事の部署に配転させられます。
    するとそこで忙しく働いている人に、仕事を聞かないといけません。
    こういうどうということもない人間関係がとても苦痛でしたが、
    官僚的とか政治家的な資質は、おおまかな事が分かった状態で、
    そつなく肝を外さない仕事が求められるのだと思います。

    私の大学の同級生は皆それなりに、人間関係もそつなくこなせたようで
    公務員的な組織で出世していますが、
    私は元々自閉症気味なだけなので、予め正解のある試験問題しか解けません。
    結局、所属組織を辞めて、家業のすねかじりみたいになってしまいました。
    例えば大学入試で高い偏差値を軽々と出せる人は、
    大学入試問題を解くことしか能がない人もある割合で居ると思います。

    有名人の実名をいろいろ例示もできますが、止めますが、
    例えば堀江貴文という人は、北九州でもっとも偏差値の高い高校出身ですので
    受験勉強の要領も良いのですが、東大入学者の経歴だけが欲しかったので
    最も学力の要らないコースを進んで、
    主たるエネルギーはホームページ作成業から起業、行政に叱られたので
    現在は日本IT業界の触媒みたいなポジションにいます。

    代議士でも実業家でもカンバンはあった方がマシなのでしょうが、
    何か自分で好きな事を見つけて、具体的な努力を計画できる人は
    AIも進歩していますし、
    むしろ受験勉強に精出すしか能がない人たちよりマシだと思いますけどね。

    私はもう年寄なので、新しい事をやる元気も理解力も足りないですけど、
    管理人さんであれば、いろいろと気鬱な事を感じつつも
    自己チェックしながら、誰もが不安な将来を合理的に進んでゆけそうだ、
    少なくとも私などよりもずっと地頭の良さを感じますけどね。

    全然関係ないですが、将棋棋士の先崎学先生が、うつ病体験記を書いてるのを
    最近読んで、努力する天才でも壊れて苦しむ時期があるんだなと思いました。

    何となく気が向くのを上手く利用する感じが良いのではないでしょうかね。













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  4. 正直言って、日本の庶民は今までもこれまでも、過剰な努力を強いられたり、
    希望を持てなくさせられていると思うんですよ。
    具体的に書くとはばかられますが。

    先に学歴の事を書いたので、少し補足しますけど、
    灘や筑波大付属駒場の連中には流石に人類最上位クラスの地頭の良さを持った人が
    割合居ると感じるのですが、
    語弊がありますが、普通の進学高校に入ると、がり勉とか強要して、
    勉強という点では2流の子を1流半にして進学させているようなとこがあります。
    大学を出て、無理していわゆる一流企業に入ると、
    地頭の良い連中や、家柄の良い連中がわんさと居て、
    必死で働いてもなかなか出世競争などで勝てません。

    社会に出て大分たってから気付くこともありますが、
    能もないのにのらりくらりやって高給もらったりしているようなとこもあります。

    つまり、自分には知らない世界もいろいろありますので、
    ものの見方が一面的になりそうな場合は、多分最善の答えではないです。

    まあ、後で気付くから凡人なんですけどね(笑)。

    あと、いくら頭の良い人でも、若い頃に考えた将来は、
    それが当たっていたとしても、
    将来は自分の心身も年をとっていますから、
    別の感慨ももちます。

    イチローみたいな完璧主義で努力の人でも
    あの時こうしとけば良かったと沢山思っているはずです。
    私はイチローより年寄なのでそう思います。

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    返信
    1. 自閉症的な性格で、問題集を解くことはできても、他人とコミュニケーションをとる必要のある組織での仕事に苦労するというところは私も全く同じです。
      (一流大学に入れるほどの学力はなかったので次元は全く違うのですが…)
      私は子供の頃から自分は社会不適合者だと認識しており、なんとなく「高卒=自己完結的な単純作業、大卒=対人折衝能力が求められる」というイメージを持っていたので、学費の無駄だと思って大学受験自体しませんでしたが、就職した会社が割と体育会系だったので全く適応できずにすぐに辞めました。
      全く人と関わらず、決められた作業だけを淡々とこなす自己完結的な仕事であれば苦痛をさほど感じずに続けられるような気がしますが、そういう仕事は自動化でますます無くなっていく一方だと思います。
      働くのは苦痛ですが、そのうち私にできるような仕事が完全になくなってしまいそうなので、とりあえずは働けるうちに資産形成に励むことだけを考えています。

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  5. 1.
    証券投資の科学的、無駄のない方法の研究に関しては管理人さんは素晴らしいので
    私はいつも学ばせて頂いているだけですが、
    結論的に言えば、管理人さんはご自身の資産運用をされるかたわら、
    周辺領域で蓄積していく知識と経験でマネタイズできるコンサルタントのスキルが向上していますので、
    例えば庶民の資産形成一般みたいなことでフリーランスで稼げそうだなと思います。
    私などはパソコン音痴なので、公開資料から見栄え良い資料も作れないし、
    センスの良いブログ設計もできないし、ネット上の匿名の人物が読んで面白いと感じる文才も無いです。
    管理人さんにはこれらがあると思いますし、パソコンのスキルが高い場合、
    ネット以前の大昔のように出版社に持ち込みしたりしなくとも
    クオリティ次第でマネタイズできます。

    2、
    会社に行きたくなくて鬱っぽくなるのは、
    私はまあ元々鬱っぽいですが、勤め人をやっている以上
    会社の看板で会社が用意した仕事をやらせてもらっている訳なので
    楽しい訳が無いと思います。
    起業しても失敗するリスクが高いから、雇用してもらっている訳で、
    自分で人を雇ってみれば分かりますが、ダメダメな社員でも
    労働基準法や社会保険などに守られているし、
    パートの人たちなどは、忙しい時に限って一斉に休む傾向なので
    雇う側も、コンビニのように最後はオーナーが24時間ぶっつづけで働いていたりといった
    ことも考えれば、
    世の中が多面的に見えるのではないでしょうか。


    3.
    私の大学の同期には、政財界、法曹界でトップ争いの最終局面の人も居ますが、
    抜群の秀才にはいません。
    世襲代議士の子とか、家柄が良いとか、並みはずれた野心家である場合いません。
    他の人に対して、潜在意識レベルから、自分の方が上の人間だと確信しているので
    どんな人と会うにしても、普通の人が感じる不安感や恐れがなく、
    良い意味で舐めた感じがありました。
    また、他罰的な傾向もあって、仕事で失敗しても、自分が悪かったからとは思いません。
    地位が人を作ると言いますが、親が大物代議士だと、子供も大臣になりやすいです。
    歴代将軍を見ても、圧倒的に優秀な初代は、初代が例外なのであって、
    2代目は初代よりも相当素質が落ちます。
    しかしどこの国でも支配層は世襲ばかりになる、ということは、
    秀才ぞろいの官僚を上手くこき使える神経があるのだと思います。

    国民は官僚を批判しがちですが、少なくとも国家公務員は、世間一般の人の
    倍は事務処理能力も高く、ストレス一杯の職場で殺人的な残業をしていたりします。
    エリート裁判官もそうです。
    2ちゃんねるの西村博之さんなどは、私たちの受験秀才から見ると生理的に腹が立ちます。
    西村さんの地頭の良い事は分かるのですが、私たちの世代は、
    組織のために自分を殺して一生懸命はげめと躾けられたので
    博之さんのように、既存の社会ルールの盲点を上手くついて、それが楽しいみたいに振舞われると、私たちの世代が職場で残業して、上司のための資料を作ったりした意味は何だろうと思う訳です。

    でも現代は、政府、日銀の組織論理も客観視できる時代になりましたから、
    自分でしっかり勉強しておけば、行政にも主張できますし、
    また、YOUTUBERのように、ツボにはまれば、無名の人でもスキルを社会に発信しやすくなりました。

    政府も政府の都合ではあるけれども、会社に忠誠を尽くさなくても良いと言っています。


    4.
    長年生きてきたので、管理人さんが生まれる前に起きた大きな経済事件に関して
    リアルタイムでマスコミや政府や専門家がどのように説明していたかを記憶しています。
    具体的には書けませんが、30年以上も前の事件ですと
    リアルタイムでの雰囲気と、現在から見ての解説が全く違います。
    相場は常に後講釈は非常に簡潔で分かりやすいですが、暴落の寸前に
    その後講釈があったかというと、事前講釈?は100も200もあるでしょうから
    1つ位はドンピシャりで当たっていたかもしれませんが、
    文字通り当たった訳なので、科学的な予測ではなく、つまりどんぴしゃりは無いも同然です。

    そして、たとえばアダム・スミスとか、ケインズとか
    圧倒的に有名な経済学者がいたりしますが、
    彼らの主張がなんであるか、現在の教科書と40年前に定番だった教科書を比べると、
    かなり重点が違います。
    教科書の執筆者も世代交代していて、40年前の教科書で学んで、
    その後、経済事件を研究したり、御用学者になったりすると、
    歴史上の事件や思想の説明が変わってしまうのです。

    まあちょっと大それた事を念頭において書いているのですが、
    管理人さんの勉強のスタンスは素晴らしいとは思う物の、
    管理人さんはこれから何十年も生きる訳ですから、
    まめに自分の認識が正しいか正しくチェックしていても、
    何十年もたって、今を振り返った場合に、
    あの頃はそういう風に考えていたけども、
    まあ仕方がなかったよね、という部分が出ますので
    良い意味でご自分を客観視されると良いと思います。

    高倉健をモデルにしたゴルゴ13という麻生大臣が好きなコミックがありますが、
    80代でも老眼にならない超人ゴルゴが、
    才能と努力の関係について聞かれる場面があります。
    ゴルゴ13は、あらゆる可能性を全て調べて、訓練する完璧主義なのですが、
    運が40%だと言います。

    私なんかは、40%ならまあ五分五分だから、
    役に立つかどうかを先に考えて、役に立たない事は
    神経質に調べたりしてもムダかな、と最近どんどん思うようになりました。

    老人になると、いろいろ心身が衰えるし、残りの持ち時間がどんどん減るのも感じるので
    やらなくても良い事はやらないように、自閉症気味で神経質な自分を躾けてます。

    とにかく、管理人さんは立派だと思いますけどね。 だらだら済みませんでした。







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    1. お褒めの言葉ありがとうございます。
      私はあまり知識がありませんし、精神的にも体力的にも趣味の範囲でブログを運営する程度がちょうど良いのかなとは思っていますが…

      私は経済ニュースに興味を持ちだしてから日が浅いので経験はそれほどありませんが、たしかにリアルタイムでの雰囲気と後講釈が全然違っているというのはよくありそうですね。
      もっと短期でも、たとえば「昨日は○○が材料視されて上がったor下がった」というのは単なる後講釈で、もっと別の理由があったり、あるいは何の理由もなかったりということがあります。

      情報過多になりがちな時代なので、情報の取捨選択はますます重要になっていく気がしますね。
      役に立たないことでも興味があれば自己満足できるので良いですが、そうでないものに時間を使うのは勿体ないなと私も思うようになってきました。

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  6. こんちわ。

    >私にとって労働は耐え難い苦痛なので、労働を避けることができるなら、ほとんどの快楽は喜んで放棄します。

    共感しました。
    私も労働が嫌すぎたので無茶なリタイア生活をしていますが、
    何年たっても労働で生活水準を上げることより、のんびり気ままに暮らすことを優先したい気持ちのままです。

    一度労働から外れた生活をしてしまうとさらに労働を回避したくなるもので、
    辞めるタイミングが難しいですね。

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    1. こんにちは。
      私の場合はまだまだ先のことなのでまだあまり考えていませんが、たしかに辞めるタイミングは難しいですよね…
      連休明けに突発的に死にたくなるくらい憂鬱になることが多々あるので、一度自由の身になったあとに再度働かざるを得ない状況に追い込まれるとメンタルが危なそうです。
      私も早くリタイア生活ができるように頑張りたいです。

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