バリュー/グロースとディフェンシブ/シクリカル


今回はバリュー/グロースとディフェンシブ/シクリカルの推移を調べてみました。

バリュー株はMSCI USA Value Index、グロース株はMSCI USA Growth Index、ディフェンシブ株はMSCI USA Defensive Sectors Index、シクリカルセクターはMSCI USA Cyclical Sectors Indexのグロス・トータルリターン指数を使いました。
 過去記事:MSCI指数データのダウンロード方法 

ちなみにMSCIではディフェンシブはヘルスケア、生活必需品、エネルギー、公益、シクリカルはテクノロジー、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財、資本財、不動産、素材セクターという分類になっています。
(エネルギーと不動産を逆にしたほうが納得感がありますが…)

バリューとグロース

バリューvsグロース(1974/12~2019/12)

期間は1974年12月末~2019年12月末です。1974年12月末=100です。
最近はグロースが断然優勢ですが、1974年12月以降ではまだバリューが勝っているんですね。

バリュー/グロース(1974/12~2019/12)

バリュー指数をグロース指数で割った数値の推移です。
これはよく言われますが、周期的にバリュー優位、グロース優位の期間が交互にきていますね。

1988年までがバリュー優位、1988~2000年がグロース優位、2000~2007年がバリュー優位、2007年以降がグロース優位となっています。

ディフェンシブとシクリカル

ディフェンシブvsシクリカル(1998/12~2019/12)

期間は1998年12月末~2019年12月末です。1998年12月末=100です。
少し前まではディフェンシブが勝っていましたが、景気拡大の長期化でシクリカルが逆転しています。

ディフェンシブ/シクリカル(1998/12~2019/12)

ディフェンシブ指数をシクリカル指数で割った数値の推移です。
不況下でディフェンシブ、好況下でシクリカルがそれぞれアウトパフォームしています。

バリュー/グロースとディフェンシブ/シクリカル

最後にバリュー/グロースとディフェンシブ/シクリカルを並べてみました。
だいたい似たような動きをしていますが、リーマンショック時にはグロースよりもバリューのほうが下げ始めるのが早かったので、下落初期ではバリュー/グロースとディフェンシブ/シクリカルは真逆の動きになっています。

これだけを見ているともうすぐバリューとディフェンシブのターンがきそうな気がしますが、ディフェンシブはバリュエーションが比較的割高に思えるのでよく分からないですね。


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