エネルギー消費量は銀行システム>ゴールド>ビットコイン


ビットコインが環境を破壊しているという批判は昔からありますが、Galaxy Digitalによるとビットコインのエネルギー消費量は銀行システムの半分以下だそうです。

 参考:RESEARCH: BITCOIN CONSUMES LESS THAN HALF THE ENERGY OF THE BANKING OR GOLD INDUSTRIES


年間エネルギー消費量は銀行システムが263.72TWh、ゴールドが240.61TWhに対して、ビットコインは113.89TWhとのこと。


出典:Galaxy Digital


銀行システム全体がビットコインよりも環境破壊的というのは直感的にもその通りだろうなと思っていましたが、ゴールド>ビットコインは意外に感じました。

(上記のエネルギー消費量がどうやって計算されているのかは知りませんが、金鉱山ではエネルギー消費量に加えて抽出時に大量の水銀が使われたり、一部途上国では鉱山労働者が搾取的な扱いを受けていたりするそうなので、環境汚染や健康被害を加味するとさらに差がつきそうです。)


ビットコインは法定通貨を代替するものではなく共存するものだと思うので、銀行システムよりもビットコインのほうが(今のところは)省電力というのはあまり意味がない比較かもしれません。

(仮にビットコインが法定通貨を代替したらめちゃくちゃ不便な世の中になると思うので、法定通貨と民間通貨が共存している状態が良いのではと思っています。管理通貨制度には欠陥があるかもしれませんが、金本位制よりは明らかにマシだと思います。)


ですが、SoV(価値の保存手段)としてゴールドよりも省電力なのであれば、特別にビットコインがエネルギーの無駄遣いをしていると批判されるのは正しくないのではと思います。


出力が安定しない再生可能エネルギーの余剰分や、油田で大気中に放出されたり焼却されるフレアガスなど、余剰エネルギーを利用するというクリーンな一面もありますし、今後化石燃料への依存度が下がっていけばそれほど大きな問題はなさそうな気がします。


個人的には特に自国通貨や政府が信用できない途上国ではゴールドよりもビットコインに優位性があると思いますし、先進国民にとっても十分有意義なものだと捉えています。

 過去記事:ビットコインは価値の保存手段(SoV)としてだけでも十分有意義だと思う

 過去記事:ビットコインに強気だがアルトコインは弱気




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