現在のS&P500上位10銘柄のCAPEレシオとPER、予想PERは以下のようになっています。
データ元:gurufocus |
指数全体でCAPEレシオ37.84というのをみるとかなり過熱感があるように感じますが、上位銘柄を個別にみると(個人的には)テスラ以外は妥当な水準に思えます。
出典:multpl.com |
特にフェイスブックはむしろ割安だと思っていますが、CAPEレシオは株価を過去10年のインフレ調整後EPSで割って計算するため、過去のEPSが低い高成長企業は超高CAPEになりがちです。
一方、CAPEレシオ16.6のMSCI EM(新興国)の上位10銘柄のCAPEレシオとPER、予想PERは以下のようになっています。
データ元:gurufocus |
低CAPEといえるのは中国建設銀行だけで、あとはS&P500上位銘柄とそれほど大幅な差はありません。
11位以下ではズベルバンク(8.78)やガスプロム(4.31)など非常に低CAPEの銘柄もありますが、TSMC・テンセント・アリババか、中国建設銀行・ズベルバンク・ガスプロムのどちらが今後アウトパフォームするかというと難しいと思います。
同様にS&P500もエクソン・モービル(12.41)、ウェルズ・ファーゴ(12.03)、AT&T(14.68)などは比較的低CAPEですが、これもアップル、マイクロソフト、アマゾンとどちらが良いかというとこれも意見が分かれると思います。
個別株としてみたときに低CAPEなのはメーシーズ(8.93)、フォード(6.95)などの衰退企業が多く、低CAPE銘柄でスクリーニングするとパフォーマンスはあまり良くはならなさそうな気がします。
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