イギリスCPIの長期推移


BIS(国際決済銀行)のサイトに1661年以降のイギリスのCPIデータが載っていたので、グラフ化してみました。

金貨と銀貨の時代を経て、1816年の金本位制確立、1914年に第一次世界大戦で金本位制を一時停止するまでの約250年間は、ボラティリティは激しいものの物価水準はほぼ横ばいでした。

ちなみに金本位制が始まった1816年から一時停止するまでの約100年間で物価は35%下落していたようです。

長期デフレなので銀行預金だけでも勝手に購買力が増えていって貯蓄者にとっては良い時代ですね。たぶん当時の金利水準は3〜4%程度だったと思うので、銀行預金や債券投資で十分な実質リターンが得られていたはずです。

インフレ率は以下のようになっています。

超長期のデータが存在するのはイギリスのみですが、BISにはほかの国のデータが載っているので主要国だけ抜き出してみました。

日本だけ目立っていますね…

イギリス、アメリカ、日本の50年ローリング上昇率は以下のようになります。

アメリカと日本は短い期間しかありませんが、イギリスは金属貨幣と金本位制の時代は-1.5%〜2%の間でいったりきたり、金本位制離脱後は右肩上がりで1989年をピークに低下傾向にあります。



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