株価にとって金利はとても重要ですが、名目金利が高くてもインフレ率が高ければ企業利益も上昇して相殺されるはずなので、名目金利よりも実質金利のほうが重要だと思います。
S&P500のPERと米実質金利(10年)を並べてみると以下のようになります。
※PERはmultpl.com、実質金利はFRED。
ここ10年くらいは割と連動しています。
PERを逆数(益利回り)にするとこんな感じです。このスプレッドは2003年以降だと平均3.88%、過去10年だと平均4.41%なので、直近の3.95%は特に高くもありません。
よく言われているようにS&P500はこれだけ下落したうえでも金利上昇を織り込んだだけで今後の業績悪化が織り込まれている訳でもなさそうなので、さらに景気が死ぬのならさらに下落余地がありそうです。
最後に分母にこのスプレッド(益利回り-実質金利)を使って計算した実質金利調整後のPERを貼っておきます。
個人的にはこれ以上の実質金利には経済が耐えられない説を信じていますが、今後の業績悪化による下値余地にさらに実質金利上昇が加わる可能性も考えておいたほうがいいのかもしれません。私は脳死バイ&ホールドなので別に考えておいてもおかなくても結果は同じですが…
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