今回は世界の時価総額上位100社について、JPXプライム150指数で注目を集めている(?)エクイティスプレッドを調べてみました。
エクイティスプレッドは「ROE-株主資本コスト」で表され、株主資本コストは様々な計算方法がありますが、JPXプライム150指数では以下のように計算しているようです。
株主資本コスト=日本国債10年利回り+各銘柄のベータ×(市場リターン-日本国債10年利回り)
※市場リターンは1968年1月4日から定期入替基準日までのTOPIXの年率換算リターン
時価総額上位100社のエクイティスプレッド
下表はfinvizで時価総額上位100社のROEとベータ、10年国債利回りと市場リターンは米国(それぞれ3.99%と9.16%※)を使用して計算したエクイティスプレッドを降順に並べたものです。なお、米国株以外も混じっていますが面倒なので10年国債利回りと市場リターンは全部米国で統一しています。債務超過や赤字の銘柄は除く。
※1871年1月~2023年6月のS&P500の名目トータルリターンです。だいたい実質リターン7%+インフレ率2%みたいな感じです。
下記記事によると、日本企業でエクイティスプレッドが高い企業はZOZO(49.7%)、ジェイリース(39.5%)、日本駐車場(36.3%)、ベイカレントC(34.7%)、日本オラクル(33.2%)、JACリクルト(32.3%)、ファイズHLD(32.0%)、ダブルSTD(31.6%)、学究社(31.5%)、カカクコム(31.4%)…となっているそうです。
米株では既に債務超過とか、今は超高ROEでも近いうちに自社株買いで債務超過になりそうな銘柄が割とあるのでエクイティスプレッドでスクリーニングするのはあまり意味がなさそうな気がしますが、JPX150が今後TOPIXをアウトパフォームできるのか注目していきたいです。
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