1960~2019年のダイヤモンドのCAGRは4.3%らしい


ダイヤモンドは圧倒的シェアを誇るデ・ビアスが供給をコントロールして価格上昇させているみたいな話をよく聞きます。

具体的にパフォーマンスはどれくらいなんだろうと気になって調べてみると、1960~2019年のドル建てCAGRは4.3%だったそうです。
(チャートは2013年で切れていますが、急角度で上昇しているように見える2000年→2013年では5.0%です。)

出典:Ajediam


もともとはルビーやサファイアが人気でダイヤモンドはそこまで人気がなかったがデビアスのマーケティングで宝石の王様みたいなイメージになったみたいな話もありますし、肉眼では判別できない安価なラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド)が出てきてからは天然ダイヤモンドの価値は暴落するのかなと思いきや普通に上昇し続けているんですね。

とはいえ、ゴールドのCAGRは1960~2019年で6.6%なので、ダイヤモンドはデビアスが支配しているという割には控えめな上昇に思えます。

一方、過去5年では他の高級ブランド品等と同じく2022年前半にピークを迎えてから下落基調にあり、合成ダイヤモンドに需要を奪われているというのも要因のひとつだそうです。どこまでが合成ダイヤモンドの影響なのかは分かりませんが、ピークからは大幅に下落しているとはいえ2019年より1割低い程度です。

出典:IDEX Online


個人的な感覚では仮にダイヤモンドが欲しくても肉眼では天然と合成の判別がつかず成分も硬度も輝きも同じなら価格が圧倒的に安い合成一択に思えますし、投資対象として天然ダイヤモンドを買うのはかなりリスクがあるように感じますが、足元で下落しているとはいえ天然というだけで高い価格が維持されているのは興味深いです。

アート

ちなみにArtprice 100というアートのインデックスはS&P500を大幅にアウトパフォームしているそうです。
(たぶんS&P500は配当抜きですが、これだけ差がついているので配当込みでもやはりArtprice 100のほうが上です。)

出典:artprice.com


保管コストとかメンテナンスとか色々面倒そうですし、一流の作品は庶民にはそもそも手が出せないですが、富裕層にとってはコスト込みでもS&P500を圧倒しているので良い投資なんでしょうね。

作者が死亡していたら新規供給は絶対にないので不朽の名作みたいなものだったら引き続きS&P500をアウトパフォームし続ける可能性も割とありそうな気がします。

個人的にはダイヤモンドや高級腕時計、トレーディングカードみたいな誰かが供給をコントロールできるものよりは、作者が死亡しているアート作品、ビットコイン、ゴールドみたいにコントロールできないもののほうが投資対象としては優れているんじゃないかなと思います。



よろしければ応援クリックお願いします
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

コメント