「なぜなら私たちは、何も持たずに世に生まれ、世を去る時は何も持って行くことが出来ないからです。」
テモテへの手紙一6章7節
聖書には、地上に積んだ富は死後には役に立たず、持って行くことはできないと書かれています。
たしかに大半の資産は所有者が死亡したら遺言や相続手続きに則って分配されたり、相続人がいない場合には国庫に移管されたりして所有者のコントロールから離れてしまいます。
たとえばアート作品みたいなものであれば自身の死とともに破壊するように頼んだり死期が近づいてきたら自身で破壊したりすることもできそうですが、芸術的に価値のあるものを破壊してしまうのは所有権があるとはいえ、あまり褒められたことではないと思います。
その点ではビットコインの場合、資産の完全なコントロールを保った状態で自身とともに地上から消滅させることができるうえに、ビットコインの希少性を高める効果があるためホルダーに恩恵があります。
※送金して公開鍵が露出している場合には将来的に量子コンピュータで秘密鍵が逆算されるかもしれませんが、P2PKHやP2WPKHで一度も送金していない場合には公開鍵が知られていないので恒久的に消滅させることができるはずです。
マイケル・セイラー氏も自身が保有する巨額のビットコインの秘密鍵は死後に破棄するそうですし、秘密鍵とともに死ぬのは相続人がいなかったり彼のように巨額の資産を持っている人にとっては寄付に似た割と良い選択肢なのではと思っています。
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