大統領令8832号


アメリカの大統領の権限はイメージほど強くないみたいな話もありますが、大統領令で議会の承認を経ずにできることはかなり多いような気がします。対象国の関税率を貿易赤字/輸入額/2とかいうめちゃくちゃな計算で決めたとか言われている今回の相互関税も大統領令です。

(反ワクチン陰謀論者RKJの厚生長官就任は反発があったとはいえ上院で承認されているので、相互関税も議会で通そうと思えば通せたんだとは思いますが)


日本人にとって最も有名な大統領令は真珠湾攻撃後の大統領令9066号(日系人強制収容)だと思われますが、開戦前の段階で既に大統領令8832号によって米国内の日本人の資産は凍結されていたんですよね。


まあ第二次世界大戦のときと今とでは状況が違いますが、つい最近でもICCがネタニヤフの逮捕状を発行したことに対する報復で捜査に関わった職員と家族の米国内の資産凍結や米国渡航制限の大統領令がありましたし、アメリカに対して敵対的だと認定されると割とカジュアルに大統領令で資産凍結されるリスクがあることを最近では意識するようになりました。


今までは中国がいくら将来有望であるとしても中国株に投資するのは資産凍結リスクがあるのでエクスポージャーは低めにしようという考えでしたが、米国株も米国が自ら覇権国家の地位から降りてMAGAとかいうカルトみたいな方向に走るのであれば、今後はもはや安心して保有できる資産とは言えなくなってくるのかなと思っています。


株式内では米国を除く先進国株のエクスポージャーを増やしたり、そもそも株式の比率を落としてビットコインの比率を高めていきたくなってきています。FIREには高ボラすぎるので不向きですが…


ゴールドはこういう局面には最適で実際に足元ではとても強いですが、長期的には希少性が怪しく感じるので、米国除く先進国株比率とビットコイン比率を高めて脳死ホールドがいいかなと。

 過去記事:私たちが生きている間にゴールドの希少性は保たれるのか




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