インフレでもはや富裕層の基準は資産1億円から資産3億円になっているという話がSNSで話題になっていました。
たしかにそんな感じはするなあと納得感があるものの、国際的な富裕層(HNWIs - High Net Worth Individuals)の定義は、いまだに主居住用不動産、収集品、消費財、耐久消費財を除く投資可能資産が100万米ドルで変わっていないようです。
アメリカ国民だと株式資産の中央値が30万ドルを突破したらしいので、高所得国では100万ドルは小金持ちとも言えなくなっているように思えるんですよね。
投資可能資産100万ドルの基準については、GPT5によると
Capgemini/Merrill Lynch の書籍『WEALTH』序文に、「1997年に初の World Wealth Report を発行し、HNWIs を“US$1M 以上の金融資産(主宅除く)”と定義」されたのが初出
だそうです。さすがにかなり古いですね…
当時の富裕層100万ドルを米CPIを使ってインフレ調整してみると、リーマンショック前が135万ドル、パンデミック直前2019年が160万ドル、足元では202万ドルにまでなっているようです。
202万ドルは日本円だと現在3億1,200万円程度なので、1997年に定義された富裕層の定義をインフレ調整した数値としても富裕層3億円説は納得感がありますね。
たとえば国外転出時課税制度の有価証券1億円以上みたいな基準は富裕層=1億円の大昔のイメージでつくられているんじゃないかという気がするので、こういうのもインフレを加味して基準を引き上げてほしいなと思います。
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