ディフェンシブ株の受難


米ディフェンシブセクター、特にヘルスケアと生活必需品はジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」でも長期パフォーマンスが高いセクターとして紹介されており、当ブログを始めた10年前くらいは結構ポピュラーだった気がするのですが、最近はパフォーマンスが悪くて不人気だと思います。


Seeking AlphaのセクターETF別の過去3年リターンをみてみると、生活必需品は最下位、ヘルスケア、公益もかなり弱いです。

GPT-5.6で過去10年の実績EPS成長率を作ってみるとヘルスケアは結構高かったですが、生活必需品、公益は5%前後で相対的にかなり弱いです。(未検証です)



今後のセクター別EPS成長予想でも生活必需品、公益、ヘルスケアは弱いです。(これも未検証)



シーゲルの1957年~2003年のセクター別リターンでは上位3セクターがヘルスケア14.19%、生活必需品13.36%、テクノロジー11.39%(S&P500は10.85%、公益は9.52%)となっていましたが、今後では同等のリターンを出すのはかなり厳しそうに思えます。


2003年までのデータなのでテクノロジーにはかなり不利でディフェンシブに有利な期間になっているとはいえ、50年間ではPER変化は均されてかなり小さいはずで、平均配当利回りも高くても4%程度だったでしょうからリターンの大部分はEPS成長とすると、ヘルスケアや生活必需品のEPS成長率はたぶん年率10%前後くらいだったんじゃないかと思うんですよね。


いまのディフェンシブセクターだとそこまでの高成長は無理で、特に生活必需品は配当利回り2%台半ば+EPS成長率4~5%で名目7%台あれば良い方なんじゃないでしょうか。


生活必需品はさらにGLP-1でスナック菓子など加工食品株には逆風がありますし、場合によってはアルコール・ニコチンなどの薬物の依存リスク低下と関連する可能性もあるそうなのでかなり厳しいかもしれないなあと思っています。タバコ株は私の主力株なので地味に気にしています。


公益セクターは成長率的にはまだ良くてもAI投資が縮小した場合には逆風なのでディフェンシブ的な要素は以前よりは薄れているように思えます。


ヘルスケアは今後のRFK Jr.ディスカウント解消分も含めて一番良いんじゃないかなと思っていますが、どのセクターもかつてのような高リターンはかなり難しいんだろうなと思っています。




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