ベータ値について


市場平均に対する個別銘柄の感応度のことをベータ値といいます。
米国株のベータ値はS&P500に対する感応度のことを指し、この値が1.1なら、S&P500よりも10%大きい値動きをするということになります。

直感的にはベータ値が高いほうがハイリスクハイリターン、低いほうがローリスクローリターンという感じがしますが、長期的には低ベータ株は高ベータ株よりもリターンが良いそうです。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」で高リターンとして挙げられた生活必需品、ヘルスケアセクターも低ベータですね。

そういう訳で、銘柄を選ぶときにはベータ値も参考にするようにしています。
下表は私の保有銘柄のベータ値一覧です。
ベータ値はGoogle financeから取得したものです。


ティッカーベータ値
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドADM0.88
BPBP1.15
ブリティッシュ・アメリカン・タバコBTI1.06
アンハイザー・ブッシュ・インベブBUD1.15
カルメイン・フーズCALM0.83
シェブロンCVX1.18
ゼネラル・エレクトリックGE1.2
ゼネラル・ミルズGIS0.54
アルファベットGOOG0.89
グラクソ・スミスクラインGSK0.89
HSBCHSBC1.07
インターナショナル・フレーバー&フレグランスIFF1.05
ロッキード・マーティンLMT0.66
マコーミックMKC0.47
マイクロソフトMSFT1.13
ノバルティスNVS0.71
ファイザーPFE0.91
プロクター&ギャンブルPG0.59
ロイヤル・ダッチ・シェル(B株)RDS.B1.08
ユニリーバUL0.78
エクソン・モービルXOM0.89
アストラゼネカAZN0.84
コルゲート・パーモリーブCL0.68
ディアジオDEO0.77
ホーメルフーズHRL0.45
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ0.72
コカ・コーラKO0.66
アルトリア・グループMO0.55
フィリップ・モリス・インターナショナルPM0.88
バンガード米国小型株ETFVB1.19
バンガード米国生活必需品ETFVDC0.62
バンガード米国ヘルスケアETFVHT0.86
バンガード米国中型株ETFVO1.09
バンガード世界小型株(米国除く)ETFVSS1.08
バンガード世界株ETFVT1.09


ホーメルフーズ(0.45)が最も低ベータで、ゼネラル・エレクトリック(1.20)が最も高ベータです。
私のポートフォリオ全体のベータ値は0.90となっています。

個別銘柄は低ベータのものを中心に選んでいるのですが、ポートフォリオの10%を占めるVTのベータが1.09と高めなので全体を引き上げてしまっているようで、VTを除いたベータ値を計算すると0.78になりました。

ただ、VTのベータ値はGoogle financeでは1.09ですが、Yahoo financeでは0.82になっているので、VTが特に高ベータという訳ではなさそうです。
Yahoo financeのベータ値は「Beta (3y)」と表記されていますが、期間の取り方がGoogle financeとは違うのでしょうか。

ベータ値はあくまでも過去の値動きから計算したものなので、低ベータ株が今後もボラティリティが低いかどうかは分かりません。
低ベータ株の高リターンが今後も続くのかも分かりませんが、目標の配当金生活をする上では、ポートフォリオの変動はできるだけ低いほうが良いと思うので、これからも低ベータを意識して株式投資を続けていこうと思います。





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