セクター別の実質リターンを比較すると、この2セクターは特に優れています。
(「株式投資の未来」 ジェレミー・シーゲル著、日経BP社、57ページより)
実質リターンではヘルスケアが1位ですが、私は生活防衛資金をほとんど持たずにフルインベストメントしているので、より暴落に強いはずの生活必需品をポートフォリオの主力にしています。もう少しヘルスケアの比率を引き上げたいなと思っていますが、生活必需品株を中心に投資するという方針は変えるつもりはありません。
ところで、生活必需品セクターは景気循環の影響を受けにくく、利益が安定しているのでPERは常に高めになっています。具体的にどれくらいPERが高いのが普通なのかを調べてみると、下のグラフを見つけました。
Morgan Stanley Investment Management
「Q&A with Nic Sochovsky Consumer Staples」より
これは世界の生活必需品株のPERを、世界株のPERで割った数値の推移なので、上にいくほど生活必需品株が割高ということになります。ITバブル崩壊やリーマンショック後は大きく下落していますが、基本的には1以上で推移していて、中央値は約1.2です。
このグラフは2015年10月までですが、現在は世界の生活必需品株PERが23.50、世界株のPERが19.02なので、この数字は1.24になります。
※世界の生活必需品株:KXI(iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF)
世界株:ACWI(iシェアーズ MSCI ACWI ETF)
私は相場が割高でも割安でも毎月一定額の追加投資を続ける方針ですが、追加投資の銘柄をどうやって決めるかはまだ確立できていません。生活必需品株を買うときには、世界の生活必需品株PER÷世界株PERの数字を参考にしてみようかなと思います。
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