小型株効果(VBとVSS)


時価総額の小さな小型株は大型株よりもリターンが高いことが知られていて、これを小型株効果と呼ぶそうです。小型株のリターンが高いと言われても、英語が苦手で大型株の決算を追うのも難しい私にとっては、個々の小型株を調べるのは不可能です。

そこで私は以下の2つのETFを少しずつ買っています。

・VB(バンガード・スモールキャップETF)
・VSS(バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップ ETF)

VBは米国内の小型株、VSSは米国を除く全世界の小型株に投資するETFです。

下表はそれぞれVTI(米国株全体)、VEU(米国を除く全世界株全体)と比較したものです。


 (モーニングスターより ※2017年1月22日に取得したデータです。)

過去5年、10年、15年のトータルリターン(VSSとVEUのトータルリターンは過去5年までのものしか載っていませんでしたが…)を比較すると、小型株は常に市場全体を上回っています。特に過去15年のVBとVTIのトータルリターンの差は大きく、15年の累積リターンはそれぞれ282%と198%になり、かなり大きな差が出ています。

小型株ETFのほうが少しだけ信託報酬が高く、配当利回りが低いですが、欠点を補って余りあるほどの素晴らしいリターンです。

しかし、学者の間では小型株効果は存在しないという話もあるそうです。
【輪郭】小型株効果と上場廃止バイアス(浜町SCIコラム)
 
難しい話ですが、小型株効果はデータ上の過ちで、「上場廃止バイアス」というものを見逃していたので、実際には大型株と小型株のシャープレシオは全く同じだそうです。

モーニングスターのデータも過去15年までしか遡れなかったので、もっと長期では小型株効果はなくなってしまうのでしょうか。とりあえずは小型株効果があったら嬉しいというくらいの気持ちで、投資するのはポートフォリオの一部にとどめておこうと思います。





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