POT(ポタシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワン)からの配当金


塩化カリウム世界最大手のPOT(ポタシュ・コーポレーション・オブ・サスカチワン)からの配当がありました。POTはカナダ株のADRなので、現地の源泉税率が15%です。受取配当額は現地源泉税15%と国内源泉徴収税20.315%を差し引いて$2.19でした。保有しているのは$550程度なので配当も少額ですが、今月、買い増しを検討しています。
ADR手数料は引かれていませんでした。今まで配当を受け取ったADRでは、HSBCやRDS.B(ロイヤル・ダッチ・シェル(B株)、NVS(ノバルティス)のADR手数料は$0でしたが、AZN(アストラゼネカ)は$0.02でした。AZNの場合、ADR手数料が配当に占める割合は2.1%と高いです。
(過去記事:ADR手数料

POTは2、5、8、11月の年4回配当です。2015年までは順調に増配を続けていましたが、資源価格下落のため、四半期配当は去年に$0.38→$0.25→$0.10に減配されました。

塩化カリウムの価格推移(過去20年)  index mundiより

また、POTは去年カナダのAGU(アグリウム)と合併を発表しました。POTの株主は1株につき新会社の0.4株を、AGUの株主は2.23株を取得することになっています。新会社もカナダ株なので、配当の現地源泉税率は15%のままですね。

下表は私が今まで受け取ったことのある外国株の現地源泉税率です。


現地源泉税率国内源泉税率税率
(現地+国内)
米国株10%
20.315%
28.284%
英国株0%20.315%
オーストラリア株0%20.315%
スイス株35%48.205%
カナダ株15%32.268%

例えばスイス株は現地源泉税率が35%なので、20.315%の国内源泉税率と合わせると、全部で配当の48%の税金を徴収されることになります。現地源泉税は外国税額控除で取り戻すことができますが、収入が低い場合は僅かしか還付されません。

ちなみに、米国株でもPM(フィリップ・モリス・インターナショナル)は0.2%、油田サービス最大手SLB(シュルンベルジェ)は0%でした。
(過去記事: PM(フィリップ モリス インターナショナル)からの配当金

NISA口座は確定申告ができないので、国内源泉税率の20.315%は非課税になっても、現地源泉税は外国税額控除で取り戻すことができません。NISAではイギリス株やオーストラリア株、PM、SLBなど源泉税率0%の銘柄を選んで、特定口座で米国株など源泉税を徴収される銘柄を選ぶと税金的にはお得だと思います。


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