(過去記事:ジェレミー・シーゲル教授の推奨ポートフォリオ)
このうち、高配当戦略にはREIT(不動産投資信託)も含まれています。REITは不動産を購入・管理する投資法人で、純利益の90%を配当として還元することを条件に法人税を免除されており、配当利回りが高いです。「株式投資の未来」では、「株式ポートフォリオの分散を十分にしたい場合はREITを組み入れるのが正解だ」と書かれています。
「わたしのインデックス」によると、過去20年、過去15年では米国REIT(ダウ・ジョーンズ 米国不動産インデックス、MSCI US REITインデックス)はS&P500よりも高リターンでした。
SBI証券で購入できるREITのETFは以下の2銘柄で、経費率が最も安いVNQ(バンガードREIT ETF)は取り扱っていないようです。
経費率 | 配当利回り | 銘柄数 | インデックス | |
IYR (iシェアーズ 米国不動産 ETF) | 0.44% | 4.10% | 126 | ダウ・ジョーンズ 米国不動産指数 |
RWR (SPDR ダウ ジョーンズ REIT ETF) | 0.25% | 4.00% | 105 | ダウ・ジョーンズ U.S.セレクトREIT指数 |
VNQ (バンガードREIT ETF)※取り扱いなし | 0.12% | 4.41% | 157 | MSCI US REIT インデックス |
トータルリターンを比較すると、VNQ>RWR>VNQでした。
※VNQのデータは「わたしのインデックス」になかったので、全部モーニングスターのデータを使いました。先ほどは円換算のリターンでしたが、これはドル建てのリターンです。
純資産額はIYRが48億ドル、RWRが31億ドルに対して、VNQは629億ドルと大きいです。純資産額が大きいほど経費率は下げやすいので、この点からもVNQのほうが有利だと思います。
経費率や配当利回り、過去のリターンから考えるとVNQが一番魅力的ですが、国内のネット証券会社では購入できないのが残念です。REIT ETFの購入は当面保留にしておいて、 その間にVNQが国内で購入可能になることを祈ります。
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