バリュー株とグロース株


ジェレミー・シーゲル著「株式投資 第4版」によると、過去50年(1957年~2006年)では、低PER株は高PER株よりも高リターンかつ低リスクでした。下のグラフはS&P500構成銘柄のPER別のリターン、標準偏差、ベータ値です。
   
リターンはPERが低くなるほど高リターンになっていて、PERが最低と最高のグループでは5.4%ポイントの差があります。50年間の累積リターンでは、PERが最高のグループは最低のグループの1/10以下の成績になってしまいます。ベータ値も低PERのほうが小さいですが、標準偏差は中間のグループが最小になっています。

このように、1957年~2006年では低PER株に投資するのが良かった訳ですが、最近ではどうなっているのか調べてみました。

S&P500構成銘柄のうち、PERが最低のグループに機械的に投資するようなETFは見つからなかったので、バリュー株ETFとグロース株ETFを比較してみました。データはモーニングスターのものを使いました。
経費率純資産
($10億)
予想PERPBR配当
利回り
VTV
(バンガード米国バリューETF)
大型
バリュー株
0.06%30.2716.992.102.41%
VUG
(バンガード米国グロースETF)
大型
グロース株
0.06%26.7023.824.211.29%
VV
(バンガード米国ラージキャップETF)
大型株0.06%9.3019.632.731.89%
過去3年、5年、10年では、いずれも大型グロース株(VUG)>大型株(VV)>大型バリュー株(VTV)となっています。

ETFが設定された2004年来の株価推移を見ても同じです。
リーマンショック時ではバリュー株のほうが下落率が大きかったようです。金融ショック時には高PER株のほうが下落余地が大きいものだと勝手に思っていたので驚きましたが、これはバリュー株ETFのほうが金融セクターを多く含んでいるためだと思います。(金融セクター比率はVTVが25.5%、VVが19.4%、VUGが12.3%)

また、バリュ―株とグロース株を比べた場合、どちらか一方がアウトパフォームし続けると、数年間は続く傾向があるそうです。リーマンショック以降はグロース株優位が続いているので、今後はバリュー株優位の時期が来るのでしょうか。

バリュ―株ETFにはVTV以外にもたくさんの種類があるので、次は他のバリュー株ETFについて調べたいと思います。



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