貸株サービスにはデメリットとして、
①信用リスク(借入者(SBI証券)、貸出先が倒産したときに返ってこない可能性)
②配当金が雑所得(総合課税)扱いになる可能性
があります。
②については、基本的に配当金として受け取れるようなのであまり気にするほどではないかと思いましたが、①は結構大きいですね。貸出先が破綻した場合は、SBI証券から株券、もしくは時価及び遅延損害金が返却されるとのことですが、SBI証券が破綻した場合は返ってこない可能性があるようです。
通常、株券は証券会社の資産とは分けて分別保管されていて、証券会社が倒産した場合、投資者保護基金による保護の対象になります。貸株は保護を受けられないのと引き換えに金利収入が得られるということですね。
日本株の貸株金利は0.1%以上で、高いものだと10%以上のものもあります。私が日本株投資をしていた頃、保有していた7779(サイバーダイン)の貸株金利は10%でした。
一方、米国株の貸株金利は0.01%のものが多いです。今まで私がSBI証券で保有している銘柄の貸株金利もすべて0.01%だったので、デメリットと釣り合わないと思い、貸株サービスは利用していませんでした。
ですが、今月マネックス証券からSBI証券に移管した銘柄のうち、BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)とCALM(カルメイン・フーズ)は金利が高めだったので、しばらく試してみることにしました。
(関連記事:米国株をマネックス証券からSBI証券に移管)
今のところ、BTIが0.30%、CALMが0.05%です。微々たる額ですが…
貸株金利の推移は以下のように変動が大きいです。
BTIは最高0.50%、最低0.01%、CALMは最高2.00%、最低0.01%です。低いときは他の銘柄と同じ0.01%まで下がってしまうようです。
あとは無配のAMZN(アマゾン・ドット・コム)とGOOG(アルファベット(C株))は配当金が雑所得扱いになるリスクを考える必要がないため、金利は低いですが一応貸株してみようかなと思います。
AMZNもGOOGも最高0.10%、最低0.01%です。
また、ETFは比較的金利が高いものが多い気がします。例えば、VGIT(バンガード 米国中期政府債券 ETF)、VGSH(バンガード 米国短期政府債券 ETF)は6/23現在、2.0%と高いです。
VGITは最高2.0%、最低0.1%、VGSHは最高2.0%、最低0%です。
分配金利回りはVGITが1.54%、VGSHが0.89%なので、今のところは分配金よりも貸株金利のほうが大きいですね。
配当金が雑所得扱いになる可能性や信用リスクを考えると気軽には利用できませんが、とりあえずBTI、CALM、GOOG、AMZNの4銘柄で試してみようと思います。
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