配当チャンピオンの増配率ランキング


配当金生活を目指すには、減配リスクの低い連続増配銘柄に投資するのが確実だと思います。

米国株は配当金が米ドルなので、金融危機時にはドル建ての減配だけでなく、急激な円高で円換算した配当が大きく目減りしてしまいます。例えばリーマンショックのときは、S&P500の円換算配当はおよそ4割減少しましたが、55年連続増配のJNJ(ジョンソン&ジョンソン)は1割程度の減少で済みました。
(過去記事:JNJ(ジョンソン&ジョンソン)で配当金生活をした場合

円高をある程度カバーするためにはJNJのように増配率が安定して高い連続増配銘柄に投資するのが良いのかなと思います。

私の保有銘柄には高配当でも増配率が低いものが多いので、銘柄を増やす場合は増配率が高く、今後の配当余地も大きそうな連続増配銘柄を選びたいと思います。


とりあえず、今回は連続増配年数が25年以上の配当チャンピオン(Dividend Champions)の中から良さそうな銘柄がないか調べてみました。

下表はThe DRiP Investing Resource Centerの配当チャンピオンのうち、過去10年の増配率ランキング(上位20銘柄)です。
※配当利回りは最新のデータではありません。


銘柄名
(業種)
連続増配
年数
配当
利回り
配当
性向
PER増配率
(過去10年)
増配率
(過去1年)
HPヘルメリッチ・アンド・ペイン
(石油&ガス)
445.32%- - 32.0%0.9%
LOWロウズ
(ホームセンター)
541.78%43.9%24.722.9%23.5%
TGTターゲット
(ディスカウントストア)
494.35%50.0%11.518.1%7.4%
WBAウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
(ドラッグストア)
411.85%38.5%20.817.8%5.4%
JKHYジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツ
(ビジネスサービス)
271.17%36.7%31.417.7%12.0%
SEICSEIインベストメンツ
(金融サービス)
261.12%26.5%23.716.3%8.3%
BENフランクリン・リソーシズ
(金融サービス)
371.91%25.7%13.416.2%20.0%
GWWW.W.グレインジャー
(エレクトロニクス卸売)
462.97%52.4%17.615.8%5.2%
CSVIコンピューターサービス
(テクノロジーサービス)
452.46%50.7%20.615.5%12.8%
HRLホーメル・フーズ
(食品加工)
512.02%41.5%20.515.3%16.0%
DCIドナルドソン
(産業機器)
301.46%43.2%29.615.1%3.7%
MDTメドトロニック
(医療機器)
392.04%60.8%29.814.7%18.2%
PHパーカー・ハネフィン
(産業機器)
611.68%38.5%23.014.5%0.0%
TROWTロウ・プライス・グループ
(金融サービス)
313.24%44.5%13.814.5%3.8%
CTASシンタス
(ビジネスサービス)
341.06%29.3%27.714.3%26.7%
NUEニューコア
(鉄鋼)
442.60%45.6%17.614.1%0.7%
MCDマクドナルド
(レストラン)
412.49%66.3%26.613.7%4.9%
ECLエコラボ
(クリーニング製品)
251.11%34.9%31.313.3%6.1%
SHWシャーウィン・ウィリアムズ
(塗料)
391.02%26.7%26.012.9%25.4%
GDゼネラル・ダイナミクス
(航空宇宙・防衛)
261.65%33.5%20.312.8%10.4%

平均
(配当チャンピオン109銘柄)
41.32.39%50.4%23.05.7%7.4%

1位は石油サービスのHP(ヘルメリッチ&ペイン)で配当利回りも5.3%と高いですが、過去1年の増配率は0.9%と低いです。原油安のためか、EPSは赤字です。


SHW(シャーウィン・ウィリアムズ)やCTAS(シンタス)は増配率が高くて増配余地も大きそうですが、配当利回りが1%程度で少し物足りなく感じます。。

既に保有しているHRL(ホーメル・フーズ)のほか、LOW(ロウズ)、BEN(フランクリン・リソーシズ)、MDT(メドトロニック)、GD(ゼネラル・ダイナミクス)、CSVI(コンピューターサービス)は配当利回りが低すぎず、増配率も高いです。

MDTは前から気になっている銘柄です。米国から法人税率の低いアイルランドに移転しましたが、アイルランドは配当の現地源泉税が高いようです。現在は最高値付近ですが、MDTは下がったら買う候補に入れておこうと思います。


20銘柄のトータルリターン比較
過去15年のトータルリターンをみると、ほとんどの銘柄がS&P500(8.4%)を上回っています。下回ったのはTGT(ターゲット)の4.0%、WBA(ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)の5.6%、MDT(メドトロニック)の5.9%、CTAS(シンタス)の7.5%です。
SHW(シャーウィン・ウィリアムズ)の18.6%が圧倒的ですね。

2007年~2016年の年間トータルリターンをみると、SHWは2007年(マイナス6.7%)、2015年(マイナス0.3%)以外の年はすべてプラスになっています。リーマンショックの2008年でもプラス5.4%というの安定感は凄いですね。配当利回りは0.95%と低いですが、これも購入候補に入れておこうと思います。




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コメント

  1. フィリップグレアム2017/06/28 20:58

    こんにちは。ロナルドリードさん。
    SBI證券で、米国債の売買終了?売切れ?で取り扱いなくなっちゃいましたね。金利上昇がもう少し進んだら買おうと思ったのに^ ^
    購入先、物色中です…

    返信削除
    返信
    1. フィリップグレアムさん、こんにちは。
      終了になってますね。気付きませんでした。
      楽天証券では残存期間4年5カ月と12年2カ月のものが買えるみたいです。
      https://www.rakuten-sec.co.jp/web/bond/foreignbond/usd/issued07.html
      でも口座分散されると面倒ですよね…

      削除
    2. フィリップグレアム2017/06/29 21:10

      こんにちは。ロナルドリードさん。
      米国債購入案、2コほど考えました。
      ・カブドットコム証券で、生の米国債購入
      ・1363 JDR etfを松井証券でチマチマ買う
      カブドットコム証券は、為替スプレッド20銭です。
      2年債、22年債のストリップ債がありますね。
      1000ドル単位です。

      松井証券は、取引金額が10万円以下なら1363をチマチマ買うのもいいですね。
      前に1度、テストしたことありますが、煩わしいので却下しました。
      1363は、アイルランド国籍なんで現地源泉徴収がないのがいいですね。

      前者の方が、SBI証券の短期債より短期なんで魅力的に思えるのでチャンスがあれば、購入ですね。

      削除
    3. フィリップグレアムさん、こんにちは。
      カブドットコム証券でも米国債扱ってるんですね。

      1363はアメリカ→アイルランド→日本のうち、アイルランド→日本では非課税だと思いますが、アメリカ→アイルランドでは10%課税が無いんでしょうか。
      ETFの内部で課税されているとしたら、この課税ぶんは外国税額控除で取り戻せないので、普通に米国ETFを買ったほうが得ですし…

      私が保有している1391(スイス株ETFで、ネスレ目的です)もルクセンブルク籍なので現地源泉税は徴収されませんでしたが、スイス→ルクセンブルクの課税がどうなっているのかはよく分かりませんでした。
      スイス株の源泉税率は35%なので、スイス→ルクセンブルクも非課税になるのならかなり有利だなとは思っているのですが…

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