日本の預金金利とインフレ率


私の資産はほぼ100%がリスク資産で、円預金はクレジットカード引き落としに必要な最低限しか持っていません。マーケットタイミングを計るのは私には無理なので、基本的にはフルインベストメントです。

ですが、今の米国株はかなり割高(シラーPERは29.77で、1929年のBlack Tuesdayと同水準)なので、暴落時に買い増しできるように円預金を増やしておこうかなと考えています。
引用:multpl.com

ただ、預金はインフレになれば目減りしてしまうという話もよく聞くので、今回は過去の預金金利とインフレ率について調べてみました。

下のグラフは定期預金金利とインフレ率の推移です。インフレ率の変動は激しく、2014年は消費増税の影響で急激に上昇しています。

定期預金金利:1年以上2年未満、預入金額300万円未満(日銀) 
インフレ率:CPI(総合)前年同月比(総務省統計局)         


次のグラフは見やすくするため、定期預金金利からインフレ率を引いた数値の推移です。最近はマイナスの時期が多くなっていますが、、全体的にはプラスの時期のほうが多いです。
利息には20.315%課税されてしまうので、実際には下のグラフのようになります。

今まで預金金利を過小評価していましたが、定期預金の利息は元本の目減りをある程度カバーできるといえそうです。そこまでインフレを心配しなくても良さそうですね。今後はどうなるか分かりませんが…

また、JPモルガンの「Guide to the Markets」によると、米国株式と逆相関なのは日本国債、先進国国債、米国10年国債、円指数の4つです。中でも円指数の相関関数は過去5年ではマイナス0.43、過去10年ではマイナス0.50で、全資産クラス中最低です。
多くのリスク資産はこの【円指数】との相関関係がマイナスになっています(【赤】で表示)。これは、リスク資産価格が上がる(下がる)ときに、円は下がる(上がる)傾向にあることを意味しています。分散効果は相関が低い、あるいは相関が逆の資産を組み入れるときに高まります。
 出典:Guide to the Markets(JPモルガン)

相関係数をみても、円預金と米国株は相性が良さそうですね。感覚的にも株価が暴落するときはだいたい円高になっているので、暴落時の買い増し資金として円預金は向いていそうです。

また、超長期米国債ETFは下グラフのように、リーマンショック時には大きく上昇しました。暴落時の買い増し用に超長期米国債ETFを買っておくのもいいかもしれません。
(過去記事:リーマンショック時の米国債ETF

とりあえず、私はリスク資産がほぼ100%なので、少しずつ円預金を貯めていこうかなと思います。毎月の買い増しを止めるつもりはないので、貯まるスピードはものすごく遅くなりそうですが…

ちなみに私は余った資金があるときは定期預金ではなく、イオン銀行の普通預金に預けています。イオンカードセレクトを持っていると普通預金金利が年0.1%上乗せになり、現在は0.12%になります。


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