配当課税が高いBUDとNVSの売却検討


6月に保有株のほとんどをマネックス証券からSBI証券に移管しました。BUD(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)とNVS(ノバルティス)はSBI証券での取り扱いがなかったので、この2銘柄だけはマネックス証券に残しているのですが、配当課税が高いので売却しようかと検討中です。

ベルギー株のBUDは現地源泉税率が30%で、ADR手数料は1株当たり$0.125と高いです。前回の配当は税引前では$65.78でしたが、現地源泉税と国内源泉税($29.06)、ADR手数料($3.75)を引くと、受取配当額は$32.97でした。税金とADR手数料で49.9%引かれた計算になります。
(過去記事:BUD(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)からの配当金

スイス株のNVSはADR手数料は引かれませんでしたが、現地源泉税率が35%です。前回の配当は税引前では$48.92でしたが、現地源泉税と国内源泉税($23.56)を引くと、受取配当額は$25.36でした。税金とADR手数料で48.2%です。
(過去記事:NVS(ノバルティス)からの配当

現地源泉税は外国税額控除で還付を受けることができますが、低収入の私は僅かしか還付されません。 米国株だと28.3%、イギリス株やオーストラリア株だと20.3%の税金で済むところが、BUDとNVSだと半分近くも持っていかれてしまいます。ベルギー株、スイス株の配当課税が高いのは買う前から把握していたことなのですが、実際に配当を受け取ってみると、何となく配当受取の喜びも半減してしまう感じがします。

BUDは配当利回りが3.3%なので、税金+ADR手数料で49.9%引かれると、リターンが約1.6%ポイント下がってしまう計算になります。これが米国株だと約0.9%ポイント、イギリス株やオーストラリア株だと約0.7%ポイントで済みます。

この差を考えると、敢えてBUD、NVSにしなくても、配当課税が低いイギリス株、オーストラリア株、米国株から同セクターの銘柄を選んだほうが良いのではないかと思えてきました。あとは口座をSBI証券に集約したほうが配当再投資の手間がかからないというのもあります。

含み益はあわせて約56,000円なので、売却したら約11,200円の譲渡益税を払わなければいけませんが、私は去年日本株で失敗して約90万円の繰越損失があるので問題ないです。むしろ配当だけでは繰越期間の3年以内に通算しきれないかもしれないので、少しは利益確定していっても良いかなと思っています。

製薬株はたくさんありますが、アルコール株はDEO(ディアジオ)かBF-B(ブラウン・フォアマン)しか思いつかず、どちらもPERが高いのでBUDの代替は悩みそうです。


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