時系列CAPEレシオを追加しました。
前回の記事(世界各国のイールドスプレッド比較)でロシア株が魅力的だと思ったので、今回はSBI証券で買えるERUS(iシェアーズ MSCI ロシアETF)、RSX(ヴァンエック ベクトル ロシアETF)、RSXJ(ヴァンエック ベクトル ロシア小型株ETF)について調べてみました。
銘柄数はどれも少ないですね。経費率と配当利回りではERUSが良さそうに思えますが、純資産額はRSXのほうが大きいです。平均出来高(過去45日)はRSXが$213.83Mに対して、ERUSは$20.13Mしかありません。
セクター
ERUSはエネルギー、金融セクター比率が高いです。RSXJが一番セクター分散されていますが、私は低PER・高配当利回りのエネルギー株が欲しいのであまり惹かれません。
組入銘柄
※RSXJは個別銘柄を見てもさっぱり分からなかったので省略します。ADRは米国預託証券、GDRはグローバル預託証券です。ズベルバンク ルクオイル ガスプロムなど上位銘柄は同じですが、RSXにはヤンデックス(ロシア版グーグル)が入っています。
トータルリターンとボラティリティ
エネルギーセクターを多く含むERUSのほうが下落しているのかと思っていましたが、トータルリターンはERUS>RSXでした。ERUSは2010年11月9日に設定された新しいETFなので、設定日が2007年4月24日のRSXとS&P500(SPY)を比較してみます。
設定日にRSXを買った投資家はまだ32%の含み損を抱えているようです。特にリーマンショック時の80%超の暴落は恐ろしいですね。
現在のロシア株は売られ過ぎのように思えますし、サテライト投資として少しずつ買っていきたいです。ERUSとRSXのどちらにするかは迷いますが、個人的にはガスプロムやルクオイルといった低PER・高配当利回りのエネルギーセクター比率が高いERUSのほうが魅力手かなと思います。
MSCI ロシア・インデックスの時系列CAPEレシオ
出典: Research Affiliates
2006年以降のCAPEレシオの中央値は6.3で、現在は6.1です。リーマンショック前は20超でしたが、2009年以降は常に1ケタで推移しています。
ちなみにロバート・シラー教授も「26か国でCAPEレシオが最低なのはロシアだ。」と発言しているそうです。
(フィナンシャル・ポインター「ロバート・シラー:「心配ない」は心配なしるし」 )
あとはADRでは携帯電話会社MBT(モバイル テレシステムズ)が配当利回り約9%で気になります。ロシア株の配当の現地源泉税率は15%だそうなので、税引き後でも約6%です。
(SBI証券「よくある質問」)
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