SBI証券で買えるインド株ADR

以前に書いた「労働人口が増加していく新興国への投資」という記事の続きです。新興国株ETFのなかでもインド株ETFは経費率がやや高めなので、今回はインド株ADRについて調べました。

SBI証券で買えるインドADRは下の8銘柄です。

(SBI証券:米国株式取扱銘柄一覧

タタモーターズとインフォシスが辛うじて聞いたことがある程度でほとんど知らない銘柄ばかりです。とりあえず各指標を表にまとめてみました。

PER配当利回り営業利益率
(過去5年平均)
ROE
(過去5年平均)
トータルリターン
(過去15年平均)
HDB38.00.5%46.3%15.0%26.7%
IBN19.00.8%19.7%13.4%15.8%
INFY15.52.7%25.1%23.8%11.3%
RDY32.50.9%16.9%20.0%10.0%
SIFY12.62.1%4.7%6.3%-6.3%
TTM21.70.0%1.7%19.6%-
VEDL17.36.0%-5.2%-1.3%-
WIT21.60.2%19.1%21.8%11.5%
このなかで気になったHDB(HDFC銀行)とINFY(インフォシス)について見てみます。

HDB(HDFC銀行)
HDBは過去5年平均の営業利益率が46.3%、ROEが15.0%と高いのが魅力的ですね。

優良銀行株のWFC(ウェルズ・ファーゴ)は営業利益率37.5%、ROE13.1%、JPM(JPモルガン・チェース)は営業利益率31.7%、ROE9.9%、USB(USバンコープ)は営業利益率39.4%、ROE14.9%です。

PERが38.0と高く、配当利回りも0.5%しかありませんが、そのぶん成長性は高く、トータルリターンは上表の8銘柄のなかで突出しています。

また、インドの銀行というと不良債権のイメージを持っていましたが、HDBの不良債権比率は他の商業銀行に比べて低く、IT活用の面でも先進的だそうです。
(公益財団法人 国際通貨研究所:インド銀行セクターの動向

業績は以下のとおりです。優良ハイテク株のような綺麗な右肩上がりです。
EPSは過去5年で年率20.9%、DPS(1株当たり配当)は年率23.7%で増加しています。配当性向は20%程度で増配余地は大きそうです。
ROE、営業利益率ともに2009年に落ち込んでいますが、その後は右肩上がりで高い数値を保っています。
BPSはやや不安定な気がしますが、自己資本比率は10%を超えています。
過去10年の株価推移です。S&P500が霞むくらいの右肩上がりです。
年初来でもS&P500の+10.6%に対して、HDBは+60.54%と凄まじく上昇してしまっています。調べていて買いたくなってきましたが、これだけ上がってしまうと少し躊躇してしまいますね。


INFY(インフォシス)
偏見かもしれませんが、インド人は数学、ITに強いというイメージがあります。GoogleのCEOスンダー・ピチャイ氏やMSFT(マイクロソフト)のCEOサティア・ナデラ氏もインド人ですし、ハイテク企業の従業員にはインド人が多いという記事を読んだことがあります。

INFYはPERが15.5(過去5年平均は18.3)と低めで、配当利回りは2.7%です。

業績は以下のとおりです。HDBよりは緩やかですが、右肩上がりで成長しています。
EPSは過去5年で年率9.8%、DPS(1株当たり配当)は年率25.2%で増加しています。配当性向は上がってきていますが、2017年でも40%なので増配は問題なさそうです。
収益性は低下傾向のようですが、2017年の粗利益率は36.9%、営業キャッシュフローマージンは20.6%、ROEは18.5%と高いです。
自己資本比率は80%超と高いです。
設備投資も少なく、フリーキャッシュフローも安定しています。

過去10年の株価推移です。こちらはS&P500に負けています。INFYはITアウトソーシング拠点として発展してきましたが、最近は人件費上昇が原因で成長が鈍化してきているようです。

やっぱりインドADRの中ではHDBが一番魅力的に思えます。できればもう少し株価が下がってから買いたいですが、とりあえず$1,000程度買ってみてもいいかなと思います。

ちなみにインド株の配当の現地源泉税率は0%ですが、インドではDDT(Dividend Distribution Tax)という制度があり、配当を支払うインド企業側に15%(実効税率は配当額の20.36%)を課税しているようです。
(参考:ジェトロ

現地源泉税は外国税額控除で取り戻すことができますが、インドで企業側に課税された20.36%は取り戻せないので、インドの高配当株はNISAに向いているのかもしれません。


0 件のコメント :

コメントを投稿