高配当&小型株効果が期待できるので、個人的にとても好きなETFです。新興国小型株だけだと高リスク過ぎるように思えますが、有配銘柄に絞ることでリスクを軽減しつつ、高いリターンを狙うことができるんじゃないかなと期待しています。
DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド)
DGSはウィズダムツリー新興国小型株配当インデックス(WisdomTree Emerging Markets SmallCap Dividend Index)に連動しています。これは時価総額ではなく企業が支払った配当に基づいて構成比率を決める配当加重平均指数で、ウィズダムツリー新興国配当インデックス(WisdomTree Emerging Markets Dividend Index)のうち時価総額下位10%の銘柄群で構成されています。
VWOとの比較
VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)に比べると経費率が高めですが、低PER・PBRで配当利回りも高いです。スマートベータETFは規模が小さすぎて不安を感じるものもありますが、DGSのAUMは$1B以上あります。VWOは大型株と中型株がほとんどですが、DGSは小型株が70.6%、マイクロ株が15.9%、中型株が13.5%です。
国別構成比率
VWOと比べると、DGSは台湾、韓国、香港、南アフリカ、タイの比率が高く、中国、インド、ブラジル、ロシア、メキシコの比率が低いです。既にVWOに投資していて、ポートフォリオに占める中国のウェイトを小さくしたいという場合にも良いかもしれません。セクター
パフォーマンス比較(2007年11月~2018年10月)
DGSの設定日(2007年10月30日)以来のパフォーマンスを比較してみます。DGSのほうが低ボラティリティかつ高リターンで優秀ですね。
また、最大ドローダウンもVWOが-61.73%に対して、DGSは-56.95%で済んでいます。この期間のS&P500は-50.97%だったので、S&P500とVWOの中間くらいですね。
経費率0.63%はVWOと比べると高く感じてしまいますが、DGSに含まれる銘柄は個別株として投資できないものばかりであることを考えると寧ろ安いくらいなのかもしれません。
新興国小型株:バリューvsグロース
最後に、新興国小型株のバリューとグロースを比較してみます。
出典:The MSCI Emerging Markets (EM) Small Cap Value Index
出典:The MSCI Emerging Markets Small Cap Growth Index
2000年12月末~2018年9月末のMSCI新興国小型バリュー株の年率リターンは13.02%で、MSCI新興国小型グロース株の7.66%を大幅にアウトパフォームしています。
新興国小型配当株のDGSも無配株を除外しているという点では新興国小型バリュー株と近いものがあると思うので、この期間に存在していたらきっと高パフォーマンスだったんじゃないかなと思います。
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