ロイターによると、 「負債額がEBITDAの5倍以上の企業の70%は利払い控除への上限設定で悪影響を受ける」そうです。
(参考記事:米税制改革で不安抱えるPE、利払い控除に上限設定(ロイター))
負債額がEBITDAの5倍以上というのがいまいちピンとこなかったので、今回は私の保有銘柄(米国株のみ)を調べてみました。
無料で負債/EBITDA倍率のデータが見れるサイトが見つからず、モーニングスターのデータを使って計算しました。
※負債はLong-term debtとShort-term debtを足したものとしています。
GE(ゼネラル・エレクトリック)は直近の年度で7倍超、過去5年平均で9倍超とぶっちぎりの1位です。GEのほかはすべて5倍以下です。
ロイターの記事で例として挙げられていたWBMD(ウェブMD・ヘルス)でも、直近で5.2倍、過去5年平均で7.8倍だったので、GEはもっと悪影響を受けそうですね。
さらに2021年以降は上限がEBIT(利払い前・税引き前利益)の30%と厳しくなるそうです。
GE以外の大半の銘柄は問題なさそうですが、負債/EBITDA倍率が4倍超のSRCL(ステリサイクル)やKO(コカ・コーラ)はこれ以上負債が増えると微妙そうな気がします。
また、世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター」のレイ・ダリオの推計によると、税制改革は税引き後利益を全体で約0.5%上昇させる程度のものだそうです。
(参考記事:レイ・ダリオ:悲劇だ(ファイナンシャル・ポインター))
減税でのS&P500のEPS上昇率は5%程度だという思っていましたが、様々な控除が使えなくなったり上限が設定されたりで、全体的には大してプラスの影響がないのかもしれませんね。
よろしければ応援クリックお願いします
メリークリスマスです!
返信削除税制改革は期待されていた程のものではないようですね。
良いのか悪いのか、よう分からんですね。
こんにちは。
削除もうクリスマスなんですよね・・・つい最近2017年になったような気がするのに、時間が経つのが早いです。
税制改革はよくわからないですよね。
オバマケアを骨抜きにする条項が織り込まれていてヘルスケアセクターにとっては逆風だそうですし・・・
銀行株とか米国内需株にとってはプラスみたいですが、私のポートフォリオはあまり恩恵を受けなさそうです。