DGSは新興国の配当を支払う小型株に投資するETFで、設定日(2007年10月30日)以来ではVWOよりも高リターンかつ低ボラティリティです。
(過去記事:DGS(ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド))
ウィズダムツリーにはDGSのほかに新興国株ETFが2本あるので、今回をその比較をしてみました。
DGREは経費率が0.32%と低いですが、 設定日が2013年5月22日と比較的新しく、ETFの規模も小さいです。
国別構成比率
DEMとDGSは1位台湾、2位中国が同じですが、DGREは1位がインドです。DGREは1位のインドでも15.9%と低く、一国に偏っていないのは好印象です。ちなみにVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)は中国と台湾で半分近くを占めています。
セクター
トータルリターンとボラティリティ
DGREは設定されて間もないためかETFreplayに登録されていなかったので、DEM、DGSとVWOを比較しました。DGSの設定日(2007年10月30日)以来のトータルリターンはDGS(+34.5%)>DEM(+16.7%)>VWO(+0.9%)、ボラティリティはDGS(25.3%)<DEM(26.0%)<VWO(30.8%)、最大ドローダウンはDEM(-51.8%)>DGS(-61.8%)>VWO(-67.7%)でした。
DGSは優秀ですね。新興国株は暴落局面の下落率が大きいですが、DEMは金融セクター比率が低いためか、同期間ではS&P500よりも下落率が小さいです。
DGREは今のところはMSCI Emerging Markets Indexに負けているようです。
新興国小型配当株vs新興国小型株
ウィズダムツリーのETFではありませんが、EEMS(iシェアーズ MSCI エマージング小型株 ETF)という新興国小型株ETFとDGSを比べてみました。EEMSの設定日(2011年8月16日)以来のトータルリターンはDGS(+28.3%)>EEMS(+24.1%)>VWO(+22.5%)、ボラティリティはDGS(17.4%)<EEMS(18.4%)<VWO(20.2%)、最大ドローダウンはEEMS(-28.7%)>DGS(-35.8%)=VWO(-35.8%)でした。
期間は短いですが、新興国株でも小型株効果と高配当戦略は有効なのかもしれません。
ウィズダムツリーのETFは経費率がやや高めなので最初は敬遠していましたが、面白いETFが沢山ありそうなので今後も調べていこうと思います。
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