(過去記事:新興国のS&P信用格付け)
中東株やフロンティア株はGULF(ウィズダムツリー中東株配当ファンド)やFM(iシェアーズ MSCIフロンティア100 ETF)で少しだけ投資したいなと思っています。
(過去記事:GULF(ウィズダムツリー中東株配当ファンド))
(過去記事:アフリカ株ETFとフロンティア株ETF)
中東のS&P信用格付け(2018年4月末)
S&P信用格付けのほか、10年国債利回り、2017年の経常収支の対GDP比率(データは世界経済のネタ帳)を表にまとめました。調べたのはGULF(ウィズダムツリー中東株配当ファンド)の構成国です。※アラブ首長国連邦は格付けがなかったので、首長国のアブダビの格付けで代用しました。
GULFの組入上位は格付けが高く、経常収支も黒字です。原油安になると経常収支は悪化しそうですが…
エジプト(B-)、ヨルダン(B+)、オマーン(BB)、バーレーン(B+)は投機的水準です。この4国の組入上位は合計13.8%だけです。
年初来のパフォーマンスをみてみると、VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)の-0.9%に対して、GULFは8.4%です。中東は最近不安定な感じがしますが、株価はほとんど影響を受けていないようです。
フロンティアのS&P信用格付け(2018年4月末)
S&P信用格付けのほか、10年国債利回り、2017年の経常収支の対GDP比率(データは世界経済のネタ帳)を表にまとめました。調べたのはFM(iシェアーズ MSCIフロンティア100 ETF)の構成国です。格付けが低く、経常赤字の国が多いですね。投資適格水準はクウェート(AA)、モロッコ(BBB-)、ルーマニア(BBB-)の3カ国だけです。
年初来のパフォーマンスをみてみると、VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)の-0.9%に対して、FMは-5.2%です。アルゼンチン株のせいでしょうか。
アルゼンチンは2001年と2014年にデフォルトしていますが、アルゼンチン株のパフォーマンスは悪くないようです。MSCIアルゼンチン指数の2000年12月28日以来のドル建てパフォーマンスは年率8.72%で、新興国株(10.05%)には及びませんが、全世界株(5.33%)よりも高リターンです。2回のデフォルトを経ているのに凄いですね。
出典:MSCI ARGENTINA INDEX (USD)
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