「StarCapital AG」では前月末の世界各国のCAPEレシオを見ることができますが、載っているのは単月だけなので、時系列データを見ることはできません。
今回は世界各国の時系列CAPEレシオが「Research Affiliates」というサイトで見れることを知ったので記事にしました。
(ずっと前から気になって探していたのですが、私はGoogle翻訳なしには英語がほぼ読めないので見つけるのに時間がかかりました。)
世界各国の時系列CAPEレシオ(シラーPER)
Research Affiliatesの「CAPE Ratio Time Series」から時系列チャートを見ることができます。米国大型株は1881年からですが、それ以外は1970年頃から始まっています。
表示期間は自由に変えられるようになっていて、カーソルを合わせた時期の各国のCAPEレシオを見ることができます。2007年7月だと全世界が27.7、米国大型株が27.4、先進国株が27.3、新興国株が32.4です。
ただし、multpl.comみたいに表形式で月次や年次のデータを見ることはできないようです。
「CAPE Ratio」では各国のCAPEレシオの中央値、最大値、最小値、現在値、フェアバリューを見ることができます。
見たい国をクリックします。たとえばロシアの場合、現在が6.3、中央値が6.3、フェアバリューが8.9です。
各アセットクラスの過去リターンとボラティリティ
「Broad Asset Class Historical Returns」では各アセットクラスの過去リターンとボラティリティを見ることができます。下グラフは過去10年ですが、過去5年、3年、1年、年初来も選択可能です。各アセットクラスの期待リターンとボラティリティ
右上のドロップダウンメニューから「Expected 10 YR」を選ぶと、今後10年間の期待リターンを見ることができます。米国大型株は実質期待リターンが0.2%、ボラティリティが14.4%です。最も期待リターンが高いロシア株の場合、実質期待リターンが11.2%、ボラティリティが36.9%です。内訳はAverage Net Yieldが4.4%、Capital Growthが1.5%、Valuation Changeが5.3%です。こちらは米国大型株と逆で、バリュエーション上昇の寄与が大きいです。
ちなみに、「Expected Returns Model」の設定をデフォルトの「Valuation Dependent」から「Yield & Growth」に変更すると、Valuation Changeを無視した場合の期待リターンが表示されます。
通貨は米ドル/日本円/英ポンド/ユーロ/豪ドル、リターンは実質/名目、グラフは対数/リニアをそれぞれ選択可能で、デフォルトでは米ドル、実質リターン、対数グラフになっています。
私は株式100%なのであまり使わないかなと思いましたが、効率的なアセットアロケーションや自分でカスタマイズしたポートフォリオを調べたりすることもできるみたいです。
他にもCORE BONDS、CREDIT、LINKERS、LOCAL AND FOREIGN CASH、COMMODITIES、REAL ESTATE、HEDGE FUNDS、PRIVATE EQUITYなど、色々なチャートが見れるようになっています。
私はとりあえずは各国のCAPEレシオや過去リターン、期待リターンを見るくらいかなと思いますが、Research Affiliatesはすごく便利なサイトなので役立てていきたいです。
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有用な情報をありがとうございます。とても参考になります。今後ともよろしくお願いします。
返信削除ありがとうございます。
削除参考になって良かったです。