(過去記事:下がり続けるトルコ株への投資を考える)
今回はVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)構成上位10国+ポーランド+トルコについて同様に概算してみました。
前回同様、PERは「わたしのインデックス」に載っている月次のPER、株価は各国の株式ETFの月次終値(YahooFinanceのAdj Close)を使いました。
ETFは新興国=EEM、中国=FXI、台湾=EWT、インド=EPI、ブラジル=EWZ、南アフリカ=EZA、タイ=THD、ロシア=RSX、マレーシア=EWM、メキシコ=EWW、インドネシア=IDX、ポーランド=PLND、トルコ=TUR、米国=IVV、全世界=ACWIを使いました。
(参考に米国と全世界も入れています。)
期間は2009年9月~2018年6月ですが、PLNDが設定されたのが2009年11月なので、ポーランドのみ2009年12月〜2018年6月です。
新興国のEPS推移
中国のEPS推移
台湾のEPS推移
インドのEPS推移
ブラジルのEPS推移
南アフリカのEPS推移
タイのEPS推移
ロシアのEPS推移
マレーシアのEPS推移
メキシコのEPS推移
インドネシアのEPS推移
ポーランドのEPS推移
トルコのEPS推移
全世界のEPS推移
米国のEPS推移
EPS成長率比較
2009年9月~2018年6月のドル換算EPS成長率と年率トータルリターンを表にしました。EPS成長率で全世界を上回っているのは台湾とタイのみです。台湾は突出していますが、これは台湾株ETFの2割超を占める台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(過去10年のEPS成長率は年率12.5%)の影響が大きそうです。
ブラジル、南アフリカ、ロシア、インドネシア、インド、トルコ、中国は新興国全体よりも成長率が低いです。特にブラジルは唯一のマイナス成長で、年率リターンも最低です。
また、2009年9月時点でPERが低かったのはロシア(PER8.1)、南アフリカ(11.0)、ブラジル(11.4)、トルコ(11.7)ですが、これらの国は低リターンにとどまっており、むしろ高PERだった台湾(37.1)、米国(28.1)、全世界(22.4)のほうが高リターンをあげています。
(Research Affiliatesでこれらの国の2009年9月時点のCAPEレシオを見てみると、ロシア(CAPE7.5)、南アフリカ(16.7)、ブラジル(17.3)、トルコ(14.4)、台湾(17.8)、米国(18.8)、全世界(16.8)なので、この期間では低CAPE=高リターンとはなっていません。)
新興国の単一国への投資は現地通貨安でどうなるか分からないので、やっぱり分散が大事ですね。
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