StarCapital AGによると、韓国株の2018年7月末時点でのCAPEレシオは14.3で、国内ネット証券で単一国ETFの取扱いのある国としては、ロシア(6.4)、トルコ(9.1)、ポーランド(12.0)、ブラジル(13.4)、シンガポール(13.6)に次いで低いです。
また、PBRは1.0で、ギリシャ(0.7)、ロシア(0.9)、中国(0.9)に次いで低いです。
トルコやブラジルは高金利なのでイールドスプレッド(株式益利回り-10年国債利回り)でみると割高になってしまいますが、韓国株は比較的低金利なので割安です。
(過去記事:世界各国のイールドスプレッド比較(2018年7月末))
EWY(iシェアーズ MSCI 韓国ETF )
EWYの経費率は0.62%と高いですが、iシェアーズの単一国株式ETFのなかでは標準的だと思います。PER、配当利回りはVEAやVWOよりも割安です。銘柄数は116社で、単一国株式ETFとしてはかなり多い方だと思います。※表はETF.comのデータです。(2018年8月17日時点)
セクター比率
情報技術セクターが4割近くを占めています。景気敏感セクターが多いので不況耐性は低そうです。組入上位銘柄
サムスン電子が単独で2割以上を占めています。サムスン電子のほか、SKハイニックス、ポスコ、ネイバー、現代自動車、LG化学など有名な会社が多く含まれています。LG電子のウェイトは1.02%と低いようです。経常収支(対GDP比)推移
出典:世界経済のネタ帳
1998年以降は経常黒字が続いています。
インフレ率推移
出典:世界経済のネタ帳
最近のインフレ率は2%前後で安定しています。
MSCI韓国の過去パフォーマンス
出典:MSCI KOREA INDEX (USD)
MSCI Koreaの1994年5月末~2018年7月末の年率グロスリターンは6.17%で、MSCI ACWI IMI(7.51%)には及びませんが、MSCI Emerging Markets(5.96%)を上回っています。
MSCI韓国の時系列CAPEレシオ
2005年以降のCAPEレシオの中央値は14.9、最小値は11.0、最大値は28.6、Research Affiliatesが算出するCAPEレシオのフェアバリューは14.7です。2018年7月末現在のCAPEレシオは13.4なのでやや割安です。
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