前回に引き続き、今回もネットサーフィン(死語?)していて見つけたデータの備忘録的な記事です。
Global CAPE
Meb Faber Researchによると、毎年CAPEレシオが下位25%の国に投資する「Global CAPE」の年率リターン(1993年~2015年)は14.50%で、S&P500の9.00%を大幅にアウトパフォームするそうです 。ボラティリティはS&P500よりも高くなるものの、最大ドローダウンはS&P500よりも小さくなっています。また、S&P500のCAPEが20未満のときはS&P500、20以上のときは米国10年国債に切り替える「SWITCH 10」は7.77%、米国30年国債に切り替える「SWITCH 30」は10.26%です。ボラティリティが小さくなるのでシャープレシオはS&P500よりも高くなり、最大ドローダウンはS&P500の半分程度に抑えることができるようです。
CAPEレシオが高い国はアンダーパフォーム
CAPEレシオが低い国への投資は非常に良いパフォーマンスを残している一方で、CAPEレシオが高い国への投資はうまくいかないようです。- Buy & Hold All Countries(All Countries(44国)を等ウェイトでバイ&ホールド)
- TOP 25% CAPE(毎年CAPEレシオが低い1/4の国を等ウェイトで保有)
- TOP 25% CAPE with Filter(TOP 25% CAPEと同じだが、CAPEレシオが18以上の場合は現金を保有)
- TOP 25% CAPE(毎年CAPEレシオが高い1/4の国を等ウェイトで保有)
私は現在、低CAPE投資としてロシア、ポーランド、トルコの3国(うち8割がロシア)に投資していますが、上記の「Global CAPE」のようにCAPE下位25%を機械的に買ったほうがパフォーマンスが安定しそうです。
たとえばStarCapital AGでは40国のCAPEレシオを見ることができますが、2018年6月末時点でCAPE下位25%の10国のうち、国内ネット証券でETFの取扱いがあるのは6国だけです。「Global CAPE」を完全に真似するのは難しそうですが、現在のロシア、トルコ、ポーランドの3国に加えて、ブラジル、シンガポールあたりも検討してみたいと思います。
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