(過去記事:GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF))
今回はモメンタムETFのGMOM(カンブリア・グローバル・モメンタムETF)についてです。
モメンタムETFで一番資産規模が大きいMTUM(iシェアーズ・エッジMSCI米国モメンタム・ファクターETF)は米国中大型株式が対象ですが、GMOMは米国内外の株式、債券、商品、通貨と幅広い資産クラスの中からモメンタムが高い銘柄に投資します。
GMOM(カンブリア・グローバル・モメンタムETF)
メソトロジー
- 対象は米国内外の株式、債券、商品、通貨のETF約50本。
- モメンタム指標に基づいて、毎月上位33%(約17本)のETFが選択される。
- 選択された銘柄が上昇トレンドであることを確認するために長期トレンドフォロー指標を使用する。下降トレンドの場合、 現金あるいは債券ETFに移される。稀なケースとして上昇トレンドの資産が全くない場合、現金と債券ETFに100%投資することもできる。
- ポートフォリオは毎年リバランスされ、税負担を最小限に抑えるように管理される。
経費率、AUM、分配金利回り
現在の経費率は1.03%で、アクティブ運用型ETFとしても高いです。GMOMはファンド・オブ・ファンズ型ETFなので、運用報酬0.59%のほかに原ETFのコスト(現在は0.44%)が掛かります。原ETFは入れ替わるので一定ではありませんが、0.44%は結構割高ですね。
AUMは$112.19MでGVAL($112.19M)よりも小さいです。分配金利回りは1.55%です。
組入銘柄
「カンブリアが流動性があり、低コストで代表的だと認識しているETF約50本」から選ばれているみたいですが、バンガードを除く12本の経費率は0.46~0.78%と高めです。
VAMOやWTMFはモメンタムETFですし、これだけ種類を増やす必要があるのかは少し疑問です。もっと低コストなETFのみで構成したほうが売買コストも減って良いような気がしますが…
パフォーマンス比較
GMOMは2014年11月に設定されたばかりの新しいETFなので4年弱の期間(2014年12月末~2018年8月末)しかありませんが、VT(グローバル株式)、MTUM(米国中大型株モメンタム)とのパフォーマンスの比較です。GMOMは債券や現金にも投資できるのでドローダウンがもっと小さいかと期待していましたが、この期間の最大ドローダウンはMTUMが-7.78%に対してGMOMは-11.87%です。VTとも大して差がありません。
ボラティリティは確かに小さいですが、リターンも低いのでシャープレシオはMTUM、VTに負けています。
長期的には高パフォーマンスが期待できるのかもしれませんが、経費率も高いですし現時点では様子見ですね。
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