GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF)


GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF)はCambria Global Value Indexに連動するETFで、世界45カ国からカンブリア独自のバリュエーション指標で割安な上位25%の国に投資します。

NGE(グローバルX MSCIナイジェリアETF)と同じく、ETFdb.comで低PERリストを見ていたときに興味を持ったETFなのですが、今まで国内ネット証券では取扱いがありませんでした。新たに外国株式の取扱いを始めたサクソバンク証券では買えるみたいなので、NGEに続いてGVALについても調べてみました。
(過去記事:サクソバンク証券の外国株口座を開設
(過去記事:NGE(グローバルX MSCIナイジェリアETF)

GVAL(カンブリア・グローバル・バリューETF)

メソトロジー


  • 世界45カ国のうち、CAPEレシオに似た長期バリュエーション指標(long-term valuation similar to the Shiller 10-year CAPE ratio)に基づいて、最も魅力的な上位25%の国(毎年約12カ国)をターゲットとする。
  • 各国で時価総額上位30の株式の中から、PER、PBR、PSR、PFCFR、EV/EBITDAのような伝統的バリュエーション指標で過小評価されている10銘柄を選び出す。
  • フロート(浮動株)と流動性の最小要件を満たす銘柄のみを選択。
  • ポートフォリオは毎年リバランスされ、税負担を最小限に抑えるように管理される。
また、個々の市場が絶対的に過剰評価されている場合、ポートフォリオの一部または全部を現金および債券に移すと書かれています。相対的に割安な上位25%の国に投資するだけではないようです。
Protection Against Absolute Overvaluation - GVAL invests in the top 25% of countries based on long term valuation metrics, but also will move a portion or all of the portfolio to cash and bonds when individual markets do not pass absolute valuation filters.
(GVAL Investment Case)
毎年CAPEレシオが低い25%の国に均等分散投資するGlobal CAPE戦略はS&P500を大幅にアウトパフォームするというデータがあります。
(過去記事:CAPEレシオが低い国への投資は米国株をアウトパフォーム

GVALはCAPEレシオをそのまま使うのではなく、「long-term valuation similar to the Shiller 10-year CAPE ratio」に基づいて割安な12カ国をターゲットとし、さらにPER、PBRなどで絞り込んでいます。

これがどのくらい有効なのかどうか分かりませんが、世界45カ国のうち割安な12カ国に分散投資して毎年リバランスするのは日本の個人投資家には難しいですし、できたとしても税金と手数料が掛かってしまうのでETFで投資できるのは便利だと思います。

バリュエーション等比較

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)、VWO(バンガード・FTSE・エマージング・ マーケッツETF)、DEM(ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド)と比較してみます。

経費率は0.68%0.69%※と高いですが、スマートベータとしては許容範囲かなと思います。規模が小さいのはちょっと不安ですね。PER、PBRは意外にも新興国高配当のDEMのほうが低いです。
※2019年9月に0.69%に引き上げられました。

経費率PERPBR配当
利回り
AUM
($B)
銘柄数
GVAL
グローバル・バリュー
0.69%10.411.261.92%0.15140
VT
全世界
0.10%19.232.252.18%12.307804
VWO
新興国
0.14%14.971.742.70%57.353820
DEM
新興国高配当
0.63%10.031.133.83%1.911001
※ETF.comのデータ(2018年9月20日時点)を使っています。

また、表にはありませんが、GVALの売買回転率(Annual Turnover)は14%と比較的低いです。

国別構成比率

2018年6月末時点のファクトシートによると、構成国はイスラエル、ポルトガル、チェコ、ロシア、ギリシャ、スペイン、ノルウェー、ブラジル、ポーランド、シンガポール、イタリア、トルコの12カ国です。等ウェイトではなく、上位のイスラエル、ポルトガル、チェコは10%を超えています。

単純な低CAPEだとハンガリー、韓国、中国も入りそうですが、GVALには今のところ含まれていないようです。イスラエルはトップになるほど割安な印象もありませんが、大体の構成国は個人的に納得できるかなと思います。

現時点のトップ10国は以下の通りです。

組入上位銘柄

ETF.comによると現在は140銘柄が組み入れられていますが、上位10銘柄で20.33%を占めています。

各国の時価総額上位30銘柄からスクリーニングしているためか、イスラエルの製薬会社TEVA(テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ)やブラジルのサンタンデール銀行、ロシアのダイヤモンド生産会社アルロサなど、知っている会社もありますね。

セクター比率

金融、素材、エネルギーセクターのウェイトが高くなっています。

パフォーマンス比較

GVALは2014年3月に設定されたばかりの新しいETFなので4年強の期間(2014年4月末~2018年8月末)しかありませんが、VTとのパフォーマンスの比較です。
この期間ではほぼリターンゼロ、インフレを加味するとマイナスですね。ボラティリティも大きく、最大ドローダウンは-33.8%もあります。

今のところはパフォーマンスが優れませんが、不人気で上場廃止になったりしなければ、長期的には期待が持てそうなETFだと思います。


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