セクターETFが設定されたのが1998年なので、ITバブル崩壊とリーマンショックのドローダウンを調べてみました。
ITバブル/ドットコムバブル時のセクター別ドローダウン
期間は2000年3月末〜2002年10月末で、Portfolio Visualizerを使って調べました。ドローダウンが最も大きかったのは震源地のテクノロジーセクターです。
小さかったのはヘルスケアセクターですが、次には景気敏感の一般消費税、素材、金融が続いています。景気敏感、特に金融セクターは暴落に弱いというイメージがありましたが、ITバブル崩壊ではそれほど下がらなかったんですね。
生活必需品は中間くらいですが、ITバブル崩壊後の2001年1月末〜2013年2月末に-32.61%のドローダウンを記録しています。
公益に至ってはテクノロジーに次いでドローダウンが大きかったようですが、これはエンロンの粉飾会計発覚&破綻が原因だと思われます。。
XLU(公益)の現在の組入上位銘柄を見てみると、NEE(ネクステラ・エナジー)が-23.87%、DUK(デューク・エナジー)が-56.23%、D(ドミニオン・エナジー)が-26.76%、SO(サザン)が-12.24%、EXC(エクセロン)が-38.72%で、DUKとEXC以外はそれほど下がらなかったようです。
ちなみにSOはリーマンショック時でも-17.61%とドローダウンが小さく済んでいます。
サブプライム/リーマンショック時のセクター別ドローダウン
期間は2007年11月末〜2009年3月末で、これもPortfolio Visualizerを使って調べました。これは私のイメージ通りの結果ですね。ドローダウンが最も大きかったのは震源地の金融セクターで、ディフェンシブな生活必需品、ヘルスケア、公益は小さかったです。
ちなみにXLE(エネルギー)は2014年7月末〜2016年2月末にも原油安で-41.10%のドローダウンを記録しています。
セクター別ドローダウンをグラフ化
2回のドローダウンをグラフ化してみました。ドローダウンの平均値が小さい順に並べています。よろしければ応援クリックお願いします
コメント