米国長期債と米国株10セクターの相関


今回は米国長期債と米国株10セクターの相関を調べてみました。

米国長期債と米国株10セクターの相関

米国長期債と米国株10セクターの相関係数(月間)をPortfolio Visualizerで調べてみると、以下のようになります。(参考にS&P500と新興国株も入れています。)
※期間は1997年3月~2018年9月で、以下のミューチュアルファンドを使っています。
米国長期債:VUSTX、生活必需品:FDFAX、ヘルスケア:FSPHX、公益:FSUTX、電気通信:FSTCX、テクノロジー:FSPTX、一般消費財:FSCPX、素材:FSDPX、資本財:FCYIX、金融:FIDSX、エネルギー:FSENX、S&P500:VFINX、新興国株:MADCX

ほとんどのセクターは米国長期債と弱い負の相関があるようです。

債券代替ともいわれるディフェンシブセクターは長期金利上昇(債券価格下落)に弱く、長期金利下落(債券価格上昇)に強いというイメージがありますが、公益、生活必需品などディフェンシブセクターの相関係数はほぼゼロです。

反対に金融セクターは長期金利上昇(債券価格下落)に強いと言われますが、思ったほど強い負の相関があるという訳でもないんですね。
次に米国長期債と各セクター(+S&P500と新興国株)との60日ローリング相関を見ていきます。
(セクターによって投信の設定日が違うので期間はそれぞれ異なります。)

公益セクターとの60日ローリング相関

生活必需品セクターとの60日ローリング相関

ヘルスケアセクターとの60日ローリング相関


電気通信セクターとの60日ローリング相関

テクノロジーセクターとの60日ローリング相関

一般消費財セクターとの60日ローリング相関

エネルギーセクターとの60日ローリング相関

金融セクターとの60日ローリング相関

資本財セクターとの60日ローリング相関

素材セクターとの60日ローリング相関

S&P500との60日ローリング相関

新興国株との60日ローリング相関


相関係数の推移は大まかにはどれも似ていて、1990年代後半までは順相関、2000年代は逆相関、最近はまたやや順相関に戻りつつあるように見えます。

時期によって相関は強まったり弱まったりで移り変わりが激しいので、長期金利が上昇したから〇〇セクターは上がる/下がる、みたいな固定観念は持たないほうが良さそうですね。


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